昔のお医者さんは地域の村人の生活に心を配り、家族喧嘩の仲裁に入ったり、飲みすぎをたしなめたりして心と体の健康教育をしていた。村人は一年の息災をありがとうございますと言って、取れた大根や、白菜をもってお礼に行く。
 お正月にはお医者さんが一人一人の体質に合った漢方を調合して家庭に持っていく、お屠蘇の起源だと聞いた。そして誰かが病気になったら、医者は自分の指導が悪かったと無償で治療する。お坊さんがついでに医療をしていたということだろう。
 昔の話だがとても健全に思える。どんな名医も伸び切ったばねを戻すのは難しい。
治療より、養生。となると最高の治療はやはり教育だろう。

 

 知育、徳育、体育。現代は少し知育に偏りすぎか、ストレスがほとんどの病の原因と考えればこれだけ病人が多いということは心を育てる徳育が今一番不足してるのかな。確かに世間を見れば徳を目指す人より、得を目指す人が多いような。

医療費のために増税もいいが、その前にやれることも多い、増税反対する人も自分が病を治すの心構えも大切だ。そしたらお医者さんも本当に医療が必要な患者さんに十分な時間と心をかけ、真の任術を施せる。
 まあ一人一人自分の足で立ちましょうということか。とはいえ虫歯になってから歯医者に行く自分もいる。