みなさんいかがお過ごしでしょうか???
ワンネススクールももれなく夏休みに突入しております。
お盆を迎え、それぞれのんびりしている人、宿題に追われている人それぞれに過ごしていることと思います。
さて「ワンネススクールの夏休み」・・・・というと、ずっとお休みというわけには行きません。
夏休みですが、やることがたくさん。
毎週トイレ清掃のボランティアは欠かさず行うし(やりたい人のバイトにもなっています)、春から育て始めた夏野菜も収穫の時期を迎え毎週火曜と金曜日は金沢校舎前で「ワンネス野菜市」として中高生が販売しています。
夏休み明けの始業式の日というのは、中高生の自殺率が圧倒的高いのだそうです。
夏休みに入り安心して過ごしていたけれどその終わりの日、というわけです。
ところが、ワンネススクールではこれが見事にあてはまりません。今年は始業式が2回(笑)に分けてあります、さらに始業式の前の週ではすでに活動がぼちぼち始まっています。
絶望的な終わりの日というのがここには無い、というわけです。
こうした日々を送っていると「学校」という枠組みに馴染めず、結果として死を選ぶ人がいるというのは、まあなんとも罪深い社会だなと思ってしまいます。
夏休みが休みになっていないことについては、子どもたちからもブーイングが起こります。まあそれも織り込み済みで、中高生のみなさんにスタッフからお願いをして一緒に夏を過ごそうという感じであります。
そして、毎年恒例の夏合宿「サマースクール」も今年は8泊9日行いました!
参加者は延べ40人以上。取り立てて宣伝もしていないのですが、北は北海道、東京や、南は奈良、さらに今年はフランスからも親子で参加してくれる人もいらっしゃいました。
17年の歴史をもつサマースクールでは「お腹の中にいるときから参加しています」という女子高生も参加するほど、夏になると必ずやってくる人たちがいます。
ワンネススクールの夏合宿は、生活合宿です。
野外体験の凝ったプログラムやアクティビティはありません。
毎日忙しく子どもたちを追い立てて動かし「思い出作り」と称して無理をさせることはありません。
みなと同じ時間に起き、散歩をしてご飯を作って、地元の川で遊び、自由に過ごし、風呂を薪で沸かし、薪で米を炊き、みんなで雑魚寝。
地に足のついた夏合宿は一夏の思い出では味わえない体験があります。
普段から活動の場としてワンネス生が過ごす鳥越校舎は一つの家となります。
鳥越校舎は設備の整った綺麗な施設ではありません。みなが協力をして掃除をして、快適ではない場所でいかに自分が環境に合わせ暮らしていくかという力が必要となります。
ある中学生が「お金を払ってこんなことをさせるのか!(笑)」というくらい、暮らしの中で働くことがメインのこの合宿は、むしろ貴重な場所となっている気がします。
青少年自然の家などでの合宿ももちろん良いですが、この「家」のような夏の時間を求めて日本各地から17年以上通っている人たちも何人もいます。
小さい頃から通いだした彼ら彼女らはすっかり大人になり(小学校の先生になった人も!)今では自分のためでもあり子どもたちのために毎年忙しい時間をぬって来ています。
東京から毎年いらっしゃるHさんは「東京生まれの東京育ちなのでお里はないが、ここが私のお里だ」と言っているのがとても印象的でした。
毎年夏になるとそれぞれの暮らしと成長を語り合う古い知人友人がこの場所に集まるという意味では、まさに里帰りなんだなと思えました。
帰る場所があるというのは、人の成長にとって大事なんだと聞いたことがあります。
外で一所懸命に生きて、家では安心してしっかりと休むことが良いサイクルを生むんだそうです。
それはサマースクールが「お里」となって、日々一生懸命生きている人たちの帰ってくる場所となっていることとどこか似ている気がしました。
サマースクールや夏の合宿、保養キャンプなどは石川県でもたくさん増えてきました。
しかし、このあらゆる人種と年代が揃い楽しく過ごしながらも、生活そのものが目的であるという合宿は少ないのではないでしょうか。
今回のサマースクールの模様はまた別の機会に詳しくご紹介したいと思います。
まずは今年の夏の感想ということで、スタッフの感想でした。
(筆者:スタッフ 中村)
ワンネススクールももれなく夏休みに突入しております。
お盆を迎え、それぞれのんびりしている人、宿題に追われている人それぞれに過ごしていることと思います。
さて「ワンネススクールの夏休み」・・・・というと、ずっとお休みというわけには行きません。
夏休みですが、やることがたくさん。
毎週トイレ清掃のボランティアは欠かさず行うし(やりたい人のバイトにもなっています)、春から育て始めた夏野菜も収穫の時期を迎え毎週火曜と金曜日は金沢校舎前で「ワンネス野菜市」として中高生が販売しています。
夏休み明けの始業式の日というのは、中高生の自殺率が圧倒的高いのだそうです。
夏休みに入り安心して過ごしていたけれどその終わりの日、というわけです。
ところが、ワンネススクールではこれが見事にあてはまりません。今年は始業式が2回(笑)に分けてあります、さらに始業式の前の週ではすでに活動がぼちぼち始まっています。
絶望的な終わりの日というのがここには無い、というわけです。
こうした日々を送っていると「学校」という枠組みに馴染めず、結果として死を選ぶ人がいるというのは、まあなんとも罪深い社会だなと思ってしまいます。
夏休みが休みになっていないことについては、子どもたちからもブーイングが起こります。まあそれも織り込み済みで、中高生のみなさんにスタッフからお願いをして一緒に夏を過ごそうという感じであります。
そして、毎年恒例の夏合宿「サマースクール」も今年は8泊9日行いました!
参加者は延べ40人以上。取り立てて宣伝もしていないのですが、北は北海道、東京や、南は奈良、さらに今年はフランスからも親子で参加してくれる人もいらっしゃいました。
17年の歴史をもつサマースクールでは「お腹の中にいるときから参加しています」という女子高生も参加するほど、夏になると必ずやってくる人たちがいます。
ワンネススクールの夏合宿は、生活合宿です。
野外体験の凝ったプログラムやアクティビティはありません。
毎日忙しく子どもたちを追い立てて動かし「思い出作り」と称して無理をさせることはありません。
みなと同じ時間に起き、散歩をしてご飯を作って、地元の川で遊び、自由に過ごし、風呂を薪で沸かし、薪で米を炊き、みんなで雑魚寝。
地に足のついた夏合宿は一夏の思い出では味わえない体験があります。
普段から活動の場としてワンネス生が過ごす鳥越校舎は一つの家となります。
鳥越校舎は設備の整った綺麗な施設ではありません。みなが協力をして掃除をして、快適ではない場所でいかに自分が環境に合わせ暮らしていくかという力が必要となります。
ある中学生が「お金を払ってこんなことをさせるのか!(笑)」というくらい、暮らしの中で働くことがメインのこの合宿は、むしろ貴重な場所となっている気がします。
青少年自然の家などでの合宿ももちろん良いですが、この「家」のような夏の時間を求めて日本各地から17年以上通っている人たちも何人もいます。
小さい頃から通いだした彼ら彼女らはすっかり大人になり(小学校の先生になった人も!)今では自分のためでもあり子どもたちのために毎年忙しい時間をぬって来ています。
東京から毎年いらっしゃるHさんは「東京生まれの東京育ちなのでお里はないが、ここが私のお里だ」と言っているのがとても印象的でした。
毎年夏になるとそれぞれの暮らしと成長を語り合う古い知人友人がこの場所に集まるという意味では、まさに里帰りなんだなと思えました。
帰る場所があるというのは、人の成長にとって大事なんだと聞いたことがあります。
外で一所懸命に生きて、家では安心してしっかりと休むことが良いサイクルを生むんだそうです。
それはサマースクールが「お里」となって、日々一生懸命生きている人たちの帰ってくる場所となっていることとどこか似ている気がしました。
サマースクールや夏の合宿、保養キャンプなどは石川県でもたくさん増えてきました。
しかし、このあらゆる人種と年代が揃い楽しく過ごしながらも、生活そのものが目的であるという合宿は少ないのではないでしょうか。
今回のサマースクールの模様はまた別の機会に詳しくご紹介したいと思います。
まずは今年の夏の感想ということで、スタッフの感想でした。
(筆者:スタッフ 中村)