看護短期プログラムへ参加中の、姉崎です。
海外研修として、特定非営利活動法人HANDSがケニアで行っている、
「コミュニティ・ヘルス・ワーカーによる遠隔地での母子保健サービス向上プロジェクト」へ、
インターンとして参加すべく、ケニアに来ています。

渡航前の1ヶ月間、HANDSの東京事務所にて、
オリエンテーションを兼ねたインターンを行いました。
今回は、そちらの活動報告をさせていただきます。
憧れのNGOでのインターンシップは、
病院での看護師経験だけだった私にとって、
国際保健医療へ踏み出した貴重な第一歩です。
これまで、現場での業務に関して抽象的な理解・知識に留まっていましたが、
オリエンテーションを通じて現地でのコミュニティ・ヘルス・ワーカーの活動や、
スタッフの方々の業務等、実際の活動内容などを、
具体的に知ることができました。
オリエンテーションでは、
日本の国際協力の現状や団体関係、またHANDSの役割学び、
さらに、勉強会や他のチームのミーティングに参加しました。
広い視野で複合的に、業界および業務を学ぶ事ができる貴重な機会となりました。
インターンでの実務では、主に、先行プロジェクトの写真整理を行いました。
沢山の写真を見て、文章よりも、病院の衛生環境や、
村の風景、人々の表情等が分かり、現地の様子がイメージできました。
この業務を通して、早く写真に写る光景を見たいと、意気込みが高まりました。

また、新規プロジェクトへ向けたミーティングに参加し、
プロジェクトの立案する際には、団体理念や、各スタッフの考え、
ドナーが求める事、住民のニーズや性格傾向、気候など、
非常に多面的な視点から計画を進める大切さを学び、
幅広い知識と考察力を身につける必要性を再認識しました。
また、スタッフの方々が立案段階で、プロジェクトの期間や経費の規模、
必要な人員までイメージを構成されているのを見て、
経験に裏打ちされたスキルやナレッジの差を感じ、気が引き締まりました。
スタッフの方々と接するなかで、HANDSに居る理由や、
HANDSの強みを聞く機会がありました。
様々な経歴を持った方々が一丸となって働く姿が、私の憧れです。
HANDSの方々との関わりは、今後の自分のキャリアを考える上で、
良い刺激となりました。
インターンシップを始める前は、
「私が出来ることなど何も無いのではないか。」と、大きな不安に押しつぶされそうでした。
今回のインターンシップを通して、私自身の国際協力関する知識や語学力、
問題解決能力などの不足を強く痛感しました。
しかし、看護師として、対象者(私の場合は、患者さん)への、
生活指導を行うことができること、行動変容へ導く援助をした経験があることといった、
自分の強みに気付くことができるようになりました。
自分のこれまでの経験を、これから関わるプロジェクトに役立てたいと思います。
業務報告書を提出し、無事にHANDS東京事務所でのインターンを終え、
先週ケニアに到着しました。
飛行機から見た、初めてのアフリカは壮大でした。

HANDS東京事務所で過ごした貴重な1ヶ月を糧に、
ケニアでの貴重な5ヶ月間を、充実させるために、
自分の気持ちに負けず、日々前向きに努力しようと思います。
次回からは、さっそくケニアでの活動報告を行いたいと思います。
最後になりましたが、HANDS東京事務所の皆さま、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
GLOW 姉崎 沙緒里
