7月は15日、29日と「料理研究会」を開催しました。

生活支援のサービスは最大でも90分。掃除や洗濯、買い物で目いっぱい。心のこもった手料理までは、とてもとても時間が足りません。

便利器具を持込みしてでも短時間で調理ができないものか、がテーマです。


宅配弁当は便利と言いながら、なんとなく飽きてしまいますね。なぜでしょうか。

 やはり、大量に不特定多数に向けて、「商品」として作られ、その人個人に向けての愛情と気持ちとかが入っていないからではないでしょうか。

 

 というのも、私も子育てしながら、専業主婦の時、何度も鍋のふたを取り、家族の顔を思い浮かべ、

じっくりと炊いたものはおいしい煮物ができ、一方、他のことを考えながら、うわの空で、バタバタと作ったものは当然ながら、同じ材料、味付けをしてもおいしくなかったのです。


子育てと言えば、「ひもじい思いをさせないよう、おなか一杯、おいしいものを食べさせてやりたい」と、これだけでした。毎朝の弁当作り、これだけは欠かさないことが信条でした。それ以外は子供たちに何かしてやったという記憶がありません。

親にできることって、それこそ、大きくなるのを傍で見守ることしかないのでは?たしか、曽野綾子さんのエッセイにあったと思います。

「立木を見る」=親


現職を引いたら、ヘルパーさんたちにおいしい昼ご飯を作ってあげたい。そんな希望を胸に秘めて、せめて月2回でも、「研究会」という名称のもと、料理を皆で作り、できたものを皆で食べてもらいたいと思っています。