(x_x;) ヘルパーの仕事で一番困るのは「ヘルパーがお金や物を盗った」という、利用者さんからの訴えでですが、それについては介護関係の本やいろいろなセミナーで「喪失感」が原因だと言われています。

  

  まさにそれが原因と思われる例があり、よく精神科の医師に受診、妄想を抑える薬を処方してもらったりしていたのですが、 それよりもやはり人との触れ合いの場を作ることが先決とおもうようになりました。

経済的に許せば、毎日のヘルパー派遣が効果的です。要は話す相手がある、と言うことが大事なのです

 

  顕著な例で、一人暮らしの85歳の女性が毎日、長年の友人の女性とおしゃべりをしていたところが、その女性が亡くなると次第に妄想が出て、いわゆる「物とられ妄想」が始まりました。また、夫の看病をしていたところが、その夫が亡くなり、子供たちとも自然に疎遠になっている一人暮らしの女性が次第に被害妄想になっていきました。

  

 その盗られたものというのが、お金のこともありますが、おかずだったり、洗濯ばさみ、下着、化粧品の中身だけだったり、あきらかに変なものなのでヘルパーが盗るはずはなく、たいがいご家族にも理解していただいたのですが、デイサービスとか、ヘルパー派遣とか人との触れ合いを増やすとだだんだん、落ち着いてきます。


 すぐに病院でなく、「なぜ、そうなったか」を探ることが、とても大事ではないか、と思っています。


 その方の生活歴を根気よく聞き出していく、そしてその方のこころのヒダに触れていく、そんな作業をしていくうち、要するに、私たちの心にドキドキ「愛情」が芽生えていきます。


 そして、利用者さんとの間に目に見えないつながりができていくのです。それが、ケアマネージャーとしてえもいわれぬ、満足感と達成感を味わうことになるのですが、表面ばかりみて、その場限りの対処に追われているのが通常の私たち。


 しかし、こんな都会で疎外感とか喪失感とかどうして増えてくるのでしょうか。


 叫び次々と古い街並みは取り壊されて林立する高層マンション。

 その中でそれらの「さみしき感情」が次第に広がり、覆っていくというー


  ひとつの象徴のように思えてなりません。


音譜電波障害でテレビも映らない、木造住宅に住んでいる、志岐さおり(芸名?)です。(^_^)v


あったかい手新聞