成田空港からスイス・チューリッヒに向かうLX161便の機内で鑑賞しました。


かなり入れ込んで見てしまい、終わった後には少し泣きそうになりました。

私は単純なんです。


瀬尾まいこさんの小説の映画化作品で、私は原作未読です。

映画は2021年10月公開。



主演は永野芽郁さん(森宮優子役)。

その義理の母親役が石原さとみさん(梨花役)。


優子は早くに実母を亡くしていました。

その優子の父(水戸秀平、演:大森南朋)と結婚し、母となった梨花。

三人は幸せな生活を送るかと思いきや、突然、秀平はブラジルで事業をすると言い出します。

反対する梨花。

色々あった末に優子は梨花と日本に残り、血のつながらない親子として暮らすことになります。


シングルマザーの暮らしは楽ではなく、ホットカーペットの電気代にも困るような生活を送ります。

友人と同じようにピアノを習いたくなる優子ですが、その余裕はなく、梨花はどうにか望みを叶えようと悩みます。


そして、梨花が見つけてきたのが資産家の泉ケ原(演:市原正親)。

梨花と優子は、理想の暮らしとピアノを手に入れ、年の離れた夫、父となった泉ケ原も二人をとても大切に扱います。


しかし、ごく短期間で優雅な暮らしに飽き、唐突に家を出た梨花は泉ケ原と別れ、高校の同級生森宮(演:田中圭)と再婚します。

この辺り、見ていて違和感ばかりです。


訳がわからないくらい奔放、自由、わがままな継母に振り回され、優子は二人の母と三人の父を持つことになるのでした...


とこのように、最後の30分くらいまで、ジェットコースターのように話は進みます。


この様なとんでもない人生を送りながら、グレもせず、純情そうに一見おっとりと育って行く優子は、永野芽郁さんならでは。

何だかわからない展開、騙されているとしか思えない男達の理解不能さも納得させられてしまうくらいに、梨花さん綺麗でした。

泉ケ原と結婚した以降の衣装が、特に見事。

浮世離れしたファッションショーでした。


そして、最後の30分、梨花の選択の理由が明かされ、私は感極まったという訳です。


この物語の登場人物は、みんな、びっくりするくらいの善人です。

泉ケ原を、あえて不器用に演じた市原正親さんが良かったです。


そして、浮世離れした母梨花の衣装と対照的に、一見普通の衣装を普通に着こなす優子役の永野芽郁さんも良かったです。



↑こんなとぼけた感じでした。


このおとぎ話は、この時の永野芽郁さんと石原さとみさんでなければ成り立たなかったとつくづく思いました。


娘さんお持ちの方は、是非、ご覧ください。


それにしても、石原さとみさんの服、どこのブランドだったのだろう。


2022年9月17日スイス航空機内で鑑賞。