昭和の時代のほとんどを甲府で過ごしました。
離れてから30年以上経った今でも思い出す味があります。

その内のいくつかは無くなってしまいましたが、今も残っているものもあるようです。
コロナ禍の今、私が訪問するのは難しいのですが、機会がある方は、ぜひぜひ、ご訪問ください。

1. アルプスのサバラン
 アルプスは甲府にあった洋菓子店。
 朝日町あたりだったと思います。
 洋酒(ラム酒?)を浸したケーキで祖母の好物でした。
 シャトレーゼの100円ケーキが話題になった頃に閉業してしまいました。
 その後、私はサバランを口にしていません。

2. キネヤの焼きそば
 キネドールキネヤが正式名称だったかもしれません。
 朝日町かオリオン通りのオギノに入っていた喫茶店のメニュー。
 焼きそばにミートソースがかかったものでした。
 母が買い物をしている間に食べていた記憶があります。
 今、再現したら売れると思うのですが。
 と思いGoogle先生に教えを乞うと、出てきました。
キネヤ


このブログは古い記事ですが、Google Mapでは盛業中のようです。

3. グリーンパーンのポークジンジャー
 愛宕山子供の国にあったレストランのメニュー。
 愛宕山の麓に住んでいた私は、これを食べるために何回も"登山"しました。
 我が家は愛用していましたが、あっという間に閉業してしまった気がします。眺めの良いレストランでした。

4. 銀の糸のクレープ
 父が時々買ってきてくれました。
 バナナが定番でした。
 美味しくて、一人で3つくらい食べていたような....
 とっくに閉業していると思っていたのですが、場所を変え盛業中なのを最近知りました。

5. 江戸一のかき揚げ丼
 私が中学生の頃、部活帰りに通ったお店です。
 私が行っていたお店とは違うのですが、関連したお店は盛業中で、相変わらず中高生の見方のようです。
 甘めのタレのかき揚げ丼をよく食べていました。
 当時、200円くらいでした。
 ご飯100円、かき揚げ50円だったかもしれません。
 この味を再現したくて時折作るのですが、未だに程遠いです。
 Webによると、親子丼の代わりに豚肉を使った開化丼や炒り鶏丼なんてのも健在のようです。

6. 奥藤 川田分店
 お蕎麦屋さん。
 鶏もつ煮も有名な名店です。
 甲府在住の頃は月に一度くらい行っていました。
 奥藤 川田分店

 鶏もつ煮で有名になりましたが私の好みは蕎麦。とんかつが私の母のお決まりでした。

7. みな与
 煮貝の老舗。
 実家から徒歩圏にお店がありました。
 多分、祖父母や父が大好きだったのだと思います。
 でも、当時でも高価で、誕生日、お正月、そんな晴れの日の食べ物でした。
 我が家では何故かきゅうりの薄切りと一緒にお皿に並べられていました。
 肝の部分は「にわた」と呼ばれていました。
 こちらは安かったのか、時折、父のおつまみに並んでいました。
 今は美味しく感じるのですが、当時は見た目と苦味が苦手でした。
 この煮貝、ふるさと納税にありました。
 ご存知ない方は一度お試しください。



8. 丸十のパン
 昔の県立図書館の近くにあります。
 インターネットの情報ではいまだに健在。
 私の祖母が若い頃、つまり昭和の初めからあったんじゃないかな?
 高校受験の頃、形だけ図書館に勉強に行ったことが何回かありました。
 その時、一緒に行った水越(人名です)が、「丸十のパンが食べたい!」と言い出し、わざわざ買いに行った記憶があります。

9. 丸八の焼き鳥
 岡島百貨店近く。
 Googleマップでは健在のようです。
 我が家のクリスマスはこの店のモモ焼きと焼き鳥が定番でした。
 祖父が元気な頃は、祖父が自転車で買って来ていたような気がします。

10. 多ぬきの釜飯
 このお店も健在のようです。
 でも、私は20年以上訪問していません。
 ここも、家族の思い出が沢山あるお店です。
 昔は、そんなに綺麗なお店ではなかった気がするのですが、随分と綺麗になったようです。


11. 新富屋
 ワインの名店。
 このお店も、もう10年訪問していないことに気付きました。

 ワインの色々を、多分先代のご主人に教わりました。
 昔は、wineclubがURLだった気がします。
 誕生年のワインを数回、ここで買いました。
 先代のご主人は辛口な人でした。大学生の頃、「山梨の」赤ワインを買いに行ったら、「(学生が)お土産にできる値段の赤ワインは、みんな外国産が混じっているよ。」と言われたことがありました。空前の赤ワインブームの年でした。
 別の時には、漫画のエリア88に触発されてシュタインベルガーのアイスワインを買おうとしたら、「(相場が)高くなっているから」と別のものを勧められたこともありました。
 確かその並びに「タケヤ」さんという洋服屋さんがあって、大学生時代帰省すると母に何やらねだっていました。タケヤのオーナーは遠藤さんだった気がします。
 いずれにしても新富屋さんは訪問する価値がありますし、通販も、私にはいまだに魅力的に見えます。

全部で11件。
サッカーに因んでということにしましょうか。

そう言えば、私が高校の頃、甲府にはチェーン店の牛丼屋さんがほとんどありませんでした。
マクドナルドはまだ、少し高価な頃。
高校生やませた中学生がお腹を満たすのは、上記の江戸一のようなお店でした。
だいたい、校門の近くにそんなお店があり、メニューはラーメン、焼きそば、肉丼、親子丼。
特に土曜日のお昼ご飯、私も校門近くのお店でテレビゲームのテーブルで500円の肉丼を食べた記憶があります。
私が今住む川崎の周辺には、そのような行儀の悪い店はなく、マクドナルド、サイゼリア、ドトールなんかに集まっているようです。
甲府も今は同じような状況で、学生さん達が集まるのはマクドナルドやサイゼリアなのですかね?
そうすると、江戸一は古き良き昭和の名残として残って欲しいですね。
でも。女子中高生は江戸一行かないですかね。