今から20年前の夏、ソビエト連邦が事実上崩壊して、様々な国が独立していきました。

その中でも、最も早く独立した国家に、エストニア共和国という国があります。

フィンランドにほど近い、バルト三国の一つ。

首都タリンの旧市街地は、世界遺産に登録されるほどの美しい景観が残っています。

って、ボクも彼と出逢わなければ、一切知らなかった話なのですが・・・。


先生 その680


Heiki Sooneste くんは、エストニア生まれの若侍。

実は「エストニア人の着ぐるみ(笑)に入っている日本人」なんじゃないかと思うほどに、流暢な日本語で話をしてくれます。

初めて出会った時も


「初めまして、ヘイキと申します。こう見えても、『きっすい』のエストニア人です(笑)」


プレゼンに煮詰まった時も


「うーん、色々と『試行錯誤』しているうちに、頭の中が真っ白になってしまいました」


どんだけ、難しい日本語を駆使してるんじゃ!!


ちなみに本国でも、日本人相手のツアーガイドをしたり、日本語を学ぶ機会を作っていたようですが、来日してからまだ5年しか経っていません。

彼の日本語習得にかける情熱は、ただものではないことを感じます。


彼が日本という国に惹かれたきっかけは、一本の乾電池でした。

他の電池よりも寿命が長いその電池に書かれていた文字は「Made in Japan」

この言葉の響きに導かれて、日本に対する憧れの気持ちを持ち続けてくれているのです。


まったく異質の日本の文化に溶け込むまでは、様々な困難を体験してきたんだろうなぁ。

でも、ヘイキくんは、苦労や困難を微塵も感じさせず、いつも気の効いた冗談でみんなを笑わせてくれるムードメーカーのような存在です。


そんな日本人より日本人らしい彼の夢のテーマは、「ロード・オブ・ザ・ドリーム」

夢を実現した人の話を聴き、本にして出版して、人々に勇気を与えようとしています。

プレゼン作りで一生懸命な中で、彼はドリプラ出場直前に、このプロジェクトのウェブサイト まで立ちあげるほど本気の情熱を注いでいます。


本番が終わった直後、彼は爽やかな笑顔でボクにこう言ってくれました。


「一番、簡単な試練を乗り越えることができました。これからもっと大変な試練があると思いますが、ワクワクしながら乗り越えて行きます」


うーん、素晴らしい!!

ヘイキくんは、日本人以上にドリプラの真髄を理解している人かもしれません。

ボクもヘイキくんの本に載せてもらえるような、伝説を作っていきたいですね!!