最近の僕らの会社の勉強会では、仲間の話を聴いてもらった後に、お互いに感じたことをシェアする時間を大事にするようにしています。
観る人によっては、勉強会でも何でもなく、ただの雑談かもしれません。
でも、決められたテーマに沿っての雑談は、相手の想いや感情を感じることができ、相互に理解しあえるという効果があるのです。
先生 その559
昨日も、「今年の目標の振り返り」をテーマに、5任ずつのグループに分かれて、話し合ってもらいました。
在り難いことに、ランダムに分けたグループの中で、ほぼ均等に発言している様子。
リーダーは自然と、ファシリテーター役になってくれています。
そして、最後にグループから一人ずつが発表をしてもらっていますが、その中の一人が、僕らの会社唯一の平成生まれのアルバイトさん・まーくんです。
彼だけ入社が2月だったために、自分の目標をまだ立てていませんでした。
「(体が弱いので)健康に気をつけること、先輩たちに迷惑をかけないように頑張ります」
緊張しながら一生懸命に発表してくれた姿から、ボクは嬉しさと同時に、申し訳なさを感じました。
「迷惑をかけない」ことは大切だけど、過度に気にし過ぎると、何もできなくなってしまいます。
「先輩たちで、まーくんに迷惑かけられた人いるか?」
もちろん、誰も手を挙げませんし、みんなビックリした顔をしています。
「まーくん、迷惑はかかってない。オレが断言する!! 安心して自信を持って、シゴトを続けよう」
先輩達からの優しい眼差しと声援を受けながら、彼はほっとしたような笑顔を見せてくれました。
ボクが目指している姿が、段々目に見える形になってきました。
先輩が兄貴となり、オヤジとなって、後輩を弟、あるいは息子のように、叱咤激励して成長していく。
事実、まーくんの発表を嬉しそうに見つめるイッちゃんは、息子の成長を見守るお父さんのようです。
まーくんが半年前面接に来た時、志望動機について彼はこう答えてくれました。
「うちのお父さんが運転手をずっとやっていて、憧れていたんです
中型免許がまだとれないので、運転はできないけど、トラックに関わるシゴトがしたかったんです」
残念ながら、彼の普通免許では僕らの会社のトラックを運転することができません。
それでも、憧れのお父さんに近づくように、中型免許への挑戦する日を待ち望んでいます。
そして、彼を支えてくれるのは、20代30代の先輩たち。
みんなタイプは違うけど、末っ子の弟の面倒をよく見てくれています。
10年後、彼が若者たちの憧れの兄貴になっている日を、ボクも信じて見守っていきます!!