PTA役員になる前は、授業参観だけでなくPTA総会にも出席したことはありませんでした。

確かに決算や来期の予定を聴いても、あまりおもしろくはないのですが、一つ楽しみなのがPTA会長がどんな話をしてくれるのか?

どんな思いを持っている人がリーダーなのかを知るチャンスです。


先生 その484


中学校のPTA会長さんは、就任してから今年で5年目。

ボクが小学校で会長になったときに、彼も中学校でPTA会長に就任したことを考えると・・・、信じられないほどに長く続けていらっしゃいます。

好きで続けているのか? それとも後継者を作ることに苦労しているのか?

いずれにしても、彼に優しい奉仕の心がなければ、継続できないことです。


そして中学校の役員たちは、約半数が小学校のPTAで同じチームを組んだ仲間たち。

でも彼ら彼女たちは、新しいチーム作りにワクワクしているというよりも、どことなく「やらされ感」と「あきらめ感」が漂っています。


話を聴いてみると、どうやらリーダーに対する不満が鬱積している様子です。

確かに、彼の優しさは優柔不断に見えるだろうし、イケイケで行動力のある彼ら彼女たちからすれば、何も目標を提示しないリーダーのもとでは、動きたくても動けない状態なのでしょう。

実際に今回の総会でも、会長挨拶は当たり障りのない話で終わってしまい、拍子抜けしちゃいました。


ただ、会長さんと話をしてみると、決して理念が無いわけではないのです。

ボクが現役だったころ、彼とは似たような理念をもっていたので、意気投合していたのですが、根回しが苦手で先生や仲間の共感を得られなかったようです。

すると「○○先生が・・・」「△△さんが・・・」という愚痴や不満になって、諦めてしまう。


「いいよなぁ、小学校は校長も教頭も役員も、みんな話が分かる人が揃ってるからなぁ」

何でも他人のせいにする話を聴いていると、嫌な気分になってしまい、ボクは段々と距離をおくようになってしまいました。

しかし、ボクも彼のことをとやかく言えないことを、今回のPTA総会で思い知ったのです。


今回のPTA総会では、校長、教頭の許可を得て、ティードリ のチラシを配らせてもらいました。

ただ、役員さんへの根回しが足りず、総会の直前になって主旨を手短にお伝えする始末。

うまく説明ができなくて、せっかくのチャンスを十分に活かしきれなかったと思います。


そう、ボクも根回しというか、準備ができていなかったんですねあせる

PTAのような非営利組織では、準備や根回しなしに思いを実現することはできないと思います。

まさに「鏡の法則」ですね。相手の姿を評価する前に、自分の在り方や行動を見なおさないと!!


それでも、ティードリに興味を示してくれた役員さんや保護者の方が何人もいてくれたのは、とてもありがたいことでした。

「ドリプラ」という定義では無くても、子供たちと先生たちと親たちが夢を語れる学校になってくれることを信じて、自分らしく動いていきます。