今日でブログも314日目を迎えることができました。
314=円周率!?
というわけで、ボクの友人の中で、もっとも○い男の最幸なエピソードを紹介します。
スケールの小さい話ですが、なんのためにもならない実話です。笑ってもらえたら、ありがたいです。
先生 その314
ボクのバンド「Now Printing」の中心人物、よっちゃん 。
この日、30歳の誕生日を迎えたよっちゃんは、家でビールを飲みながら、ふと牛丼が食べたくなりました。
しかし、もうすっかり酔っぱらっていますから、車で外に出るわけにはいかず、自転車で30分かけて最寄りの吉○家に向かいました。
誕生日だからと奮発した得盛弁当を買い、家路に向かう途中で悲劇は起きました。
歩行者信号を渡っていたところを、右折してきた車に横からはねられたのです。
運転手が降りてきて、震えながらうずくまっていたよっちゃんに声をかけました。
「だ、だ、大丈夫ですか?」
よっちゃんは、一瞬自分の身に何が起こったのか分からなかったそうですが、短パンをはいていたので、膝から下を大きくすりむいて血を流していたようです。
幸いにも骨折とか、捻挫とかはなかったようですが、完全に運転手の不注意で起きた事故です。
しかし、よっちゃんは運転手の問いかけに、こう答えました。
「すみません、オレの牛丼しりませんか?」
ぶつかった衝撃で前かごから飛び出した牛丼は、歩道に転がっていましたが、中身は飛び出していなかったようです。
運転手がそれを拾い上げて、恐る恐る「どうぞ」と手渡すと
「よかったー、無事だったんだ。ありがとうございます」
そう言い残して、よっちゃんはまた家路に向かって自転車をこぎ始めたそうです。
家に帰って、妹に傷の手当てをしながらその出来事を話すと
「お兄ちゃん、バカじゃないの? だって事故だよ事故 牛丼より自分の事故でしょ」
と怒り心頭だったとか・・・。まぁ、無理もない話ですけどね
ちなみに、この話をボクが最初に聴いたのは、事故から約1ヶ月後のことでした。
「いやぁ、あんときは焦ったなぁ。オレもチャリもダメだったかと思ったけど、牛丼だけは無事だったんだよなぁ・・・」
誰も突っ込めないくらいに、よっちゃんは前向きな人生を歩んでいます。
ボクはこの男と心友でいられることを、誇りに思います。
自分の分だけだったら、店で食べてくりゃよかったのに・・・。