昨日の誕生日には、メールやコメントを多数いただきありがとうございます。

幾つになっても嬉しい一日です。祝ってくれる方がいることに感謝です!!


先生 その276


携帯でもチョコチョコ紹介しましたが、昨日は二男の運動会でした。

先週の中学校、昨日の小学校、そして来月の幼稚園。

今年は人生で唯一、子供たちの運動会に3回参加できる年なのです。ありがたいことです。


去年まではPTA役員でしたから、運動会は長い一日でした。

朝の開門から、後片付けを終えての閉門、そして先生方との打ち上げ・・・。さらに言えば、前日も準備に来ていますから、運動会の前後はヘトヘトになりますが、ものすごく充実しています。


今年は気楽に参加できるはずなのに、ボクは一人で不安を抱えていました。

本番10日前に教務主任の先生から、「PTA種目に関する資料が上がってこない」という相談を受けていたし、メ―リスの遣り取りを見ていても、リーダー不在の会議をしている様子・・・。

「後輩に一切口を出さない」と誓ってはいますが、さすがに口を挟みたくなってしまいました。


しかし、日が迫るにつれ、それぞれが自発的に動き始めました。

中心になったのは、新役員のF田さん。PTA役員は初めての経験ですが、いつも喜んで協力してくれたお父さんの一人です。

仕事がお忙しいだけでなく、父子家庭で二人の男の子を育てている状況でも、一所懸命に自分の使命を果たそうとする彼の姿に、他の役員さんたちも共感して動きだしたのです。


前日になって、PTA種目は学校からの申し入れもあって、段取りを変えなければならなくなりますが、そんなピンチもチャンスに変えて行きました。

本番中の役員さんたちはいい連携の中で、楽しそうに運動会を盛り上げていました。


F田さんの才能は、後片付けの時にも発揮されました。

マイクで保護者の人にお手伝いを呼び掛けたお陰で、たくさんの人が残ってくれました。そして、彼の穏やかな人柄で、見知らぬお父さんをうまく動かし、去年よりもずっと早く終了できたのです。

後片付けが終わって、お手伝いの保護者が解散した後も、役員さんたちが全員グラウンドに集まって反省会をしている様子を見ていて、ボクは涙がこぼれそうになりました。


ボクは、結局何もしませんでした。

自分のできることは「いつでも助けられる場所にいて見守ること」

そう思って、ひたすら見守り、待ち続けることができました。

出番がなかったことは、寂しさも感じましたが、何よりも嬉しいことです。


喜働力塾のワークに出てきた「充実体験」、その条件の一つに「困難」があります。

PTAは仲良し集団だけで固まっているわけではありません。出生や価値観がバラバラなメンバーが一つになるためには、困難があればこそなのです。

そしてボクも、待ち続けたことで自分に自信をもつことができました。

今年の役員さんたちが、運動会をとおして感じてくれたことは大きな財産になると思います。