小学生のお母さんなら経験あると思いますが、PTAの中で一番揉めるのが役員決め。
うちの学校では子供一人につき1年は役員を務めるのがノルマになっているので、みんな早め(低学年)の時にやりたがるので、高学年での役員決めは胃の痛くなるような話し合いになってしまうのです。
先生 その269
昨日の体育祭では、小学校で一緒に本部役員を務めた仲間たちと、久々の再会ができました。
その中で、1年ぶりぐらいに再会できたのが、2年間一緒に役員をしてくれた直美ちゃんです。
体育会系のお母さんたちが多いチームの中で、彼女は「ぽわ~ん」とした雰囲気でみんなを和ませてくれるキャラでした。
逆にその天然っぽさが、みんなから「ほっとけない」存在だったようです。
彼女との思い出で忘れられないのが、任期が終わる頃のこと。
以前から首の痛みに悩んでいたようですが、ついに役員2年目の3月に入院して手術をすることになってしまいました。
役員の有志と一緒にお見舞いに行って、他愛のない話をしていた時のこと・・・
「稲葉さん、PTA総会っていつになった?」
「そんなことは心配しなくていいよ。ゆっくり治しなよ」
「いやだ、絶対退院してやる!!」
聴けば彼女は、PTA役員を経験して、たくさんの友達や思い出を得たことがとても嬉しかったという話を、本当に嬉しそうに話してくれました。
そんな願望が叶ったのか、彼女は首にコルセットを巻いた状態で、PTA総会と歓送迎会に出席できました。
「最初の総会も歓送迎会も『ノルマ』と思って参加したけど、今日はみんなと一緒にいる最後の日だから、どうしても参加したかった」
今でも首の治療に、月1程度通っているようですが、相変わらず「ぽわ~ん」とした雰囲気は変わりません。
お互いに今年は、役員を一切受けていませんが、彼女は役員経験をきっかけに先生や他の保護者との繋がりが増え、「学校に行くことが楽しい」と言ってくれました。
彼女にとって、最初はノルマだと思っていたPTAでしたが、最終的には仲間との繋がりを持つことで、楽しみに変えてくれたようです。
でも一番の要因は、彼女自身の素直な姿勢だとボクは思います。
素直な心で自ら動く姿勢を見せてくれた直美ちゃんに、改めて感謝させてもらいました!!