今日は新しいバンドの練習日でした。ライブは3週間後ですが、名プレイヤーが揃ったバンドなので、気持ちにも余裕が出てきたのですが・・・


先生 その108


今回はいつもと違うパート(アコースティックギター)だし、ほとんどが一緒にバンドを組むのが初めてのメンバーなので、新鮮な気持ちで臨んでいました。

反面、自分のバンドと勝手の違う雰囲気に戸惑い、余計なところで自己主張したり、逆に自己主張すべきところで勝手に遠慮したり、自分の中で気遣いがストレスに感じてきはじめました。


そんな自分の気持ちを察してか、練習前にドラムのヒロがボクに話しかけてきてくれました。


「ライブの出演順、遅くなっちゃったけど、本当に大丈夫だったの?」


「まぁ、前のバンドが(スケジュール)押さないことを祈るよあせる


次回のライブの出演順が決まったというメールを、リーダーのイッチーからもらった時に、正直言ってボクは「困ったなぁ・・・」という気持ちになっていました。

当日は、次年度のPTA総会の日であり、新旧役員と新旧職員の歓送迎会とスケジュールがぶつかっていたのです。

決まった時間では、歓送迎会も遅刻するのは明らかでしたが「みんなに迷惑をかけられない・・・」と勝手に気遣い承諾していたのです。

ヒロは心配してボクに忠告してくれました。


「時間を気にして、あせりながらライブをやると、気持ちに余裕がなくなるよ。だったら、ちゃんと自己主張したほうがよかったんじゃない」


ガツンときましたむかっ。ボクは本当に大馬鹿野郎です。

「誘われた立場のメンバーだから自己犠牲は当たり前」という間違った気遣いで、かえってメンバーに気を遣わせるところでした。

本当に気を遣うべきは、相手に気を遣わせないことです。

ヒロの言葉が無ければ、自分のことしか考えられないまま、ライブ当日はせわしないステージをしていたことでしょう。それではメンバーにもお客さんにも失礼です。


ヒロはまたMCの打ち合わせの時に、「内輪で受ける話じゃなくて、お客さんに楽しんでもらう話をしよう」というぶれない持論を出します。

ぶれない軸を持っているからこそ、自分のことだけを考えない。

アマチュアバンドとして大事な気持ちを、ヒロに教えてもらえました。素敵なメンバーとバンドを組めることに感謝しつつ、楽しんでもらえるライブをやりたいと思います。