ェ゙イン!ァ゙イン!ァ゙ンギャー!と泣いて
ヒャウッ!ヘウッ!とチチを飲む
そして乳首に穴があく
もう誰も興味がない気がする前回のつづき
胎児改め新生児は
一瞬だけわたしの目の前に持ってこられたあと
ちょっとお預かりしますネー
キレイにしますネー
とのことで部屋の隅でなにやら処置されていた
その間
どうなっているのか謎の会陰の縫合開始
シンプルに痛い
そしていつまでも終わらない
まだぁ?と馴れ馴れしく聞いてみたところ
まだまだなんだあーけっこう深くてネーゴメンネー
と若造男性医師
ま‥まだまだ!?
ふ‥深くて!?
なにが!どこが!!どのように!!!
そしてあなたは結局誰なの
もはやわたしの股は手の届かぬ領域に向かってしまった模様
さて新生児
こ‥これは!?
なんやわたし天才じゃないか
かわいすぎる
いや ダウン症関係なくこれめんこい部類なんじゃないか?
いや負け惜しみとかではなくてさ
いや別にダウン症が負けって意味ではなくてですね
あのちょっとなんていうか日本語の限界を感じるのですが
スワセンスワセン
とにかく
めんこすぎるだろ普通に
といった具合にとんでもないめんこさである
世の数多の母同様にこの有様
なんてったってうちのコがナンバーワン
さらには助産師さん看護師さんらが漏れなく
名字さんの赤ちゃんかわいいですネ!
いやーいろんな赤ちゃんみてきたけど本当にかわいいよネ!
みんなでかわいいかわいいって大騒ぎですヨ!
などと褒め称えてくれるためこれはもう調子に乗らざるを得ない
いや解っていますよ
皆さんに言っていることなど解っている
もしかしたら
障害児を産んだ者にはマシマシで賛辞しろって教科書に書いてあるのかもしれん
でもいいのだ
ここは存分に調子に乗るべきだ
ここからはもうめんどうだしだいぶ忘れたしなので
ダイジェストでお送りします
縫合を終えたあと
トイレでしっこしろといわれたが
なんとしっこの仕方が分からなくなり
逡巡している間に貧血を発症
入院部屋まで車椅子で運ばれたり
(結局しっこはまたも管入れられた)
分娩後初の食事がカレーうどんで
ちょ!血反吐のあとにこれまたヘビー!
と狼狽えたり
(案の定ほとんど食えなかった)
バースプランにて唯一希望した胎盤とへその緒を見たり触ったり撮ったり
(夫は準備されていたモノを目撃し
部屋の外にでかいレバーとシマチョウみたいなのがあったと言っていた)
あまりの傷の痛さに踏ん張れず
ウミガメが卵を産むときのごとくポロポロと
涙を流しながらやっと出したうんこの衝撃でケツが爆発
今日に至るまでに重度の大痔主と化したり
(当時はもうわたしはふつうの生活ができないのだと諦めの境地だった)
とまあいろいろありつつ
肝心の新生児はと言うと
分娩翌日から同室の予定が案の定
ミルクの飲みが悪いとのことでNICU送りとなり
わたしはひとり孤独にチチを絞りつつ
あちこちの痛みと動悸息切れに涙しつつ
歩く速度は牛のごとし
授乳室に轟くどこぞの赤子の声をBGMに過ごした
わたしが入院中に許された面会は一日一度一時間
小さな
あまりに小さな身体であなたは
鼻にはチューブ
手には点滴
時には青い光を浴びて(日サロ)
ああなんて姿なのよ
わたしの胎内におったときはなーんもなかったくせにさ
出てきた途端コレだもんな
それでもあなたはわたしに示してくれた
これまでも今もこの先も
その命をもって生きていくと
もしかしたら
生かされてしまったと思う日が来るかもしれないけれど
分娩時間24時間超
体重2,500ちょっと
出生時間AM6時ぐらい
いやこれ難産だろ
まじで途中諦めそうになったぞ
つーかすっかり朝なんですがなにこれこわい
と思っていたところ
その後
入れ代わり立ち代わり登場する助産師さん達が口々に
順調でしたネー!
と爽やかに宣っていってぎゃふんとなった
わたしの分娩
順調でした
最後に
これはよかったをまとめようと思う
後続の者よ
わたしの屍を踏み荒らして越えてゆけ
