なんとなくの感覚を大事にしています。
なんとなく、過去に飲食店の店長さんを1年6か月経験したことを書いておきたくて記事にしました。
大阪の焼肉店にて店長不在の副店長6か月、同じチェーン店の京都で店長を1年経験しました。
今回は大阪のお店での6か月の面白い体験について
もう10年以上前ですが、新店オープン3か月間も大赤字の焼肉屋さんが、ある日から毎日、お客様の行列が途絶えないお店になった体験です。
私は、以前は飲食チェーン会社の店舗開発をしながら、副業でコンプレックスの相談カウンセラーを長年してきました。
ある焼肉業態の新店オープンの際、飲食現場経験がない人間がやった方がオモロイだけで、新店の副店長の辞令を受けました。
大阪市の北新地という繁華街との間に大きな道路を挟むビジネス街の立地で。
当時、ビジネス街へ食事に来る人は少ない厳しい環境でした。
会社で小さなビルを1棟買上げ、自社物件のお店の為、社内では失敗は許されない空気のお店でした。
土日は休み。平日11時~15時、17時~23時の少ない営業日数と営業時間での目標売上。
オープンしたが、ランチタイムはパラパラの来客。夜は21時過ぎたら、ビルの前は人通りもない閑古鳥状態。
オープン初月から、いきなりの大赤字。
赤字の営業報告がオープンから3か月間毎日続く。
出来ることはやりつくし、お手上げ状態のある日、こんな出来事がありました。
ランチタイム終了後に店前を私が掃除していた時、片付け忘れていた看板の前に一人の男性が立っていました。
私「ごめんなさい。看板置きっぱなしで、ランチタイム終わったんですよ」
男性「ロース牛焼肉食べ放題(ご飯、サラダ、スープ おかわり自由)○○○円ランチってホンマですか?」
と聞きながら、名刺を差し出してきた。
関西の人気TV番組の「昼ごはんでっせぇ~」コーナー担当の制作会社のプロデューサーさんが、たまたま通りかかり、看板を見て立ち止まったとのこと。
男性「美味しいんですか?」
私「大丈夫、私がつくったんじゃないから美味しいですよ。」
「お肉はお客さんが自分で焼いて、秘伝のタレで食べるから美味しい。味見します?」
味見をしたプロデューサーが、この美味しさで「食べ放題?この価格で?本当に?」
と驚かれ、是非番組に取り上げたいとの申し出。
本社に相談もなく、即答でオケ!
近所の電気屋のお爺ちゃんとお孫さん(女の子)にお客さん役になってもらい、私の接客でランチ風景をTV放映して頂いた。
その番組は今は金曜日の放送ですが、当時は日曜日でした。
TVの影響なんてないと本社の人間達も期待していない状況通りに、放送翌日の月曜日はいつも通りの閑古鳥。
そして、放送から次の次の火曜日、ランチの仕込も終え、営業の暖簾を掛けようとドアを開けたら、
目が点になりました。
ん?なんの行列?
うちのお客さん?え⁈
お客さんの行列が30m以上‼もしかして50mあったかな?
えー❕こんな人数分のお肉の用意できてへん、なんて状況でした。
営業開始と同時に、慌てて、いくつものロース肉の塊をスライサー機から準備する情景がお客さんにとって超リアルに映り、さらに口コミが。
その日から約3か月間は行列は途絶えませんでした。
和歌山県や姫路からも大阪市内に来店される勢いでした。
行列がさらに、お客さんを呼び、常に満席。
3か月過ぎると、ようやく落ち着き、その後もコンスタントにお客さんが定着。
ランチタイムにスーツ姿等のお客さん(近郊のビルに勤める人)とは名刺交換し、夜の予約や紹介もイッキに増えたのでした。
この頃には、道で出会う地元の方からも「マスター、おはようさん」なんて、よく声かけてもらえたことが懐かしい。
(なんで?副店長じゃなくて、マスターやったのかはわかりません。みんなから、何故か?マスターと呼ばれてました)
開店から6か月程で京都勤務の辞令、私はそのお店を、その街を去りました。
(次は京都にて赤字店立て直しのミッションを遂行出来なかったのですが、そこから得た副産物が凄い!今後、書きたくなったら記事にします)
あの時の大阪を振り返ると、最初は、
売上を上げなければ周りからどのように見られるだろう、
目標達成しないとかっこ悪い、
自分なんて、どうなってもいいから売上を上げないと、
等をいつも思って行動した前提意識は他人の目を氣にしたり、自分のことを自己卑下した恐れや不安でした。
不安の意識が引き寄せたものは、赤字続きの現実と、周りから叩かれて心身共にボロボロになる現実。
抗うだけ抗い、どうしようもないので良い意味で開き直りました。
今、来てくれるお客様に感謝して目の前のことだけに集中しようと。
社内の評判が落ちようと「しょうがない」どうでもいいと完全にお手上げできたことが、執着を手放せ、流れが変わり行列を引き寄せたのではと思えます。
ここ一番で、力むよりも軽やかに緩め、流れに委ねることの大切さを体験できた学びでした。
現在は、その大阪のお店はありません。ビルの売却にて閉店です。
片付け忘れた看板のお陰で何がおこるかわかりませんね。
以上です。
今日も自分のベストを楽しみましょう。