「日本人はどうして英語が話せないのですか?」とよく聞かれます。
まずは圧倒的に英語のインプットもアウトプットも足りていないことが1つ原因としてあります。
昔、ある組織の世界大会が富山であったのですが、通訳のボランティアとしてお手伝いしたことがありました。通訳ボランティアとしてたくさんの方が参加していたのですが、その中である可愛らしい女の子に
「どうして英語がそんなに上手に話せるんですか?」と声をかけられました。
話をすると富山出身で、現在は超一流大学の英文科だと聞いて、知識とスピーキングはイコールなないんだなと思いました。
例えばTOEICの900点代を取るような高得点者イコール英語がネイティブスピーカーのように話せる訳ではないということです。
知識もスピーキングもできる日本人が増えていって欲しいと思うのですが、まず英語を話す環境じゃないということが、日本の英語上達しない大きな理由だと思います。
この間、東京に行った帰り新幹線に乗ろうと列について待っていました。すると外国人の女性が階段を駆け上がってきて辺りをキョロキョロ。
明らかに焦っています。
そして、彼女が誰かに助けを求めようとした時、同じ列に並んでいた人たちは一斉に下を見たり、携帯をいじったりして彼女と目を合わせようとしません。
「英語話せませんから」オーラをみんな一斉に醸し出したのです。(笑)
私は思わず
"Do you need help?" と声をかけました。彼女はホッとした表情で
"I want to take the Asama train. Is this the right platform?"
どうやら新幹線の乗り場があっているのか、時間がギリギリだったのでパニックになっていたようでした。
そしてこんな会話をしました。
"Yes, it is. The next Asama train leaves at 3:04, so you have some time."
"Okay, so the train comes after the current one leaves."
"That's right. Where are you going, by the way?"
"I'm going to Nagano."
"Oh, I see. Have a good trip!"
彼女は私にお礼を言うと売店へ走っていきました。
お気づきだと思いますが、全然難しくない会話です。中学生英語レベルです。
これで十分コミュニケーションをとることができるんです。
日本人の乗客の人は私のことを「この人、英語話せるんだ〜」と言う眼差して見てきました。
違う、違う、
きっと皆さんもいざとなったらコミュニケーション取れますよ!絶対に
◉日本人の弱点は「英語において完璧主義者」
この表現がおかしい〜とか、文法的に間違えてる〜とか、発音が〜とか、そんな細かなことはどうでもいいんです。
まずは相手と意思疎通しようとするか、しないか。それだけですよ。
特に中途半端に英語力のレベル高い人の方が、なーんか細かいんですよね。
私の周りにもいます。そういう英語完璧主義者の人が。
そう言う人がいるとみんな英語を話すことに対して萎縮しちゃいますよね。
だから声を大にして言いたい。
「まずはブロークンだろうが、なんだろうが、英語を口に出してみる。相手の言っていることを理解しようとしてみる」
「英語が話せるようになりたい」と思ったら、必ず英語学習を継続すれば話せるようになりますから。
実体験として、ノベルには3歳から高校2年生現在までずっとnovel.に通い続けてくれている男の子がいます。富山屈指の県立高校に入学し、今は月に8回オンラインでレッスンを受けてくれています。
授業の様子をたまに動画で撮影して送ってもらうのですが、かなり高いレベルのことを勉強しています。普通に外国人講師とやり取りをしているのですが、もともと英語が好きだった訳じゃないんです。
幼稚園時代、レッスン中は教室を走り回り全く話を聞いてなーい。
小学生になると「英語興味ない」「外国興味ない」「飛行機が怖いから絶対に乗らない」を毎回のレッスンで言っていたので、「どうしようか、、、大丈夫かなぁ」と不安になることもありました。
しかし彼のお母さんは絶対にnovel.は辞めない、英会話学習を継続させる!と覚悟を持っていらっしゃったようで、高校受験の時も普通に英会話教室に通い続けてくれていました。
そんな幼稚園、小学生を終えて中学2年の秋頃から突然スイッチオン。
あれよあれよと言う間に英検2級を中学3年生で合格し、さらに
「先生、俺いつ外国行けばいい?」
「え??だって外国興味ないんでしょ?飛行機も乗りたくないっていつも言ってたじゃん」
「先生、いつの話?俺、外国行って見たい」
お〜〜〜〜っ、正直感動でした。
彼が英語に目覚めたきっかけとしては、英語が他の子よりも読めることに気がついた時だったそうです。
◉「語彙力がなければ、意味がない」
保護者の方に強く言うのは、まずは語彙力。語彙力がなければ、いくら動画を見せても聴かせても意味がないんです。
novel.では動詞は活用形で、名詞は可算・不可算で最初から覚えさせます。また語彙数も毎月動詞20個、名詞20個とかなりのボリュームで覚えさせていきます。
もちろん、途中入会の子もいるし、暗記が苦手な子もいるので、新出単語を学んだら、復習月を設ける、こんな感じでとにかく語彙を覚えさせていきます。
正直これだけで、英検5級と4級は合格していきます。(小学校4年生、5年生くらいまでには特に英検対策せずとも合格していきます。早い子だと2年生で。)
もう一度言います。
英語の基本はまず語彙です。
小学校から高校までの必修単語5000語は頑張って覚えましょう。本屋にはたくさん素晴らし単語の本が売られています。好きなものを選ぶといいでしょう。ちなみに私は旺文社 「でる順 パス単」を生徒達に勧めています。英検のレベル別になっているので学習しやすいと思います。低学年の子はイラスト入りの英単語がおすすめ。これはnovelの生徒さんほぼ購入してもらってます。
もう1つはノベルの「ボキャブチャンツ」これはオリジナルテキストで、アルファベット・フォニックス・単語を一気に覚えることができます。単語レベルも簡単なものから難しいものまで揃っているので、ノベルの生徒にはこれを使って単語をどんどん覚えてもらっています。企業契約の保育園児童にも教えていますが、年少でもあっという間に覚えていきます。現在販売に向けて準備中!たくさんの方の手に渡りますように。
話がかなり長くなったので、まずはパート1は終了します。
最後に
まとめとしては、
「完璧英語を目指さない」
「語彙は5000語(学校の必修単語)を目標にする」
この2点です。
ではまた次回。