毎週日曜更新!
NOVAST水野のチャリンコ日本縦断 2007!
【前回の内容】
仙台手前から走り始めた水野は、
コインランドリーでサーファーのふりをしながら上半身裸で洗濯を済ます。
海岸沿いのアップダウンの激しい道と戦ながら、日立の街をひた走る。
途中仮眠のつもりで爆睡してしまい、東京上陸を諦め、本日は余裕をもって水戸で泊まることを決意する。
自転車旅は何が起きるかわからない。
9日目つづき!!
日立市→ひたちなか市→水戸市へと走る。
水戸市へは、比較的早い時間に到着。宿泊する町に日が出ている時間に到着するのは久しぶり!
まずは情報収集だ!
水戸って水戸黄門様がいるぐらいだから、すごい所を想像していたけど、水戸駅前が盛り上がっている以外は、畑が多かった。
自転車で走りつつ、第一村人を発見。
風呂の場所を聞く。
そこそこ遠いが、明日走る予定の国道50号沿いなので、良かった。
ついでに、マンガ喫茶も発見!
東海地方では見たことが無い、「秘密基地」というマンガ喫茶だった。
店員さんに、夜に来るから、荷物だけ置かせてくれないか頼むと、快諾してくれた。
カバン4つ持って銭湯に行くのは、しんどいのでありがたい!!!
自転車には鍵がかけれるが、カバンはフリーだし、自転車ごと隠すのもめんどくさい。
銭湯グッズを持って、服が入ったカバンを店員さんに預ける。
夕暮れの中、スーパー銭湯に到着。
その銭湯は中も広く、夕飯も食べれるような場所だった。
露天風呂も充実しているし、文句なし!
ロッカーの鍵を足首に装着。
手首だと身体洗うときに邪魔になるぜ!
と、言いつつちょっとカッコつけてただけなんだけど(笑)
銭湯では、熱い風呂と、キンキンに冷えた水風呂を行き来する。
それはもう、儀式のように。
血行を良くして、疲労物質をガンガン流してしまおうという魂胆である。
疲れがとれているかはわからないし、この儀式をした後は決まって、とてつもない疲労感が襲ってくる(笑)
いつものように水風呂で身体を冷ましていたら、
スキンヘッドで、
色黒で、
筋肉質で、
身体の大きい60歳ぐらいのおじさんが狭い水風呂に入ってきた。
番長、清〇和博を20歳老けさせた感じ。
定番の、金の鎖のネックレスをしていたことを今でもはっきりと覚えている。
人は見た目では判断できない。
でも、恐い(笑)
水野の脳内に警報音が流れる
ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!!
「ただちに水風呂から退却せよ!!」
とりあえず、水風呂から、熱い風呂に逃げるように移動。
熱い風呂につかると、ちょっと間をおいて、スキンヘッドおじさんもついてきた。
あ、これヤバいやーつ(・_・)
そして、話しかけられる。
スキンヘッドおじさん「お兄ちゃんスゴイ日焼けしてるねぇ~」
真夏に自転車で9日も旅していると、腕は真っ黒になって、裸だと、まるで白いシャツを着たような身体になる。
水野「自転車で旅してるんですよ」
(これはとっとと話を切り上げて逃げよう。)
おじさん「すごいな!何事も経験が必要だ!人生は1回しかないんだから!!」
水野「ですよね(^_^;)」
(あれ?このひと意外と良い人かも?やぱ、人は見た目で判断したらいけないな!!)
そこから、一緒に風呂と水風呂をいったり来たりしながら、たくさん話した。
こう見えて歳は66歳。
趣味はサーフィンと水上ジェット。
今は漁師をしている。
昔は東京銀座の高級寿司、『久兵衛』で修行していたこと。
奥さんは、だいぶ前に亡くなってしまったこと。
この銭湯から5分ぐらいの所に広い家があって、漁師仲間の住み込みの男と2人暮らしをしているそう。
昔がむしゃらに働いたから、金はあるぞ!
昨日、漁で獲れた新鮮な魚があるから、家来たらすぐさばいて食わしてやるよ!ガハハハハ!!!
声がでかくて豪快に笑う人だなぁと思った。
なんか、この人はスゲェ人だ!
そのころには、すでに警戒心も無くなり、この人の話もっと聞きたいと思っていた。
話は弾んで、だんだん下ネタトークへ(笑)
若いときは、あーでこーで、あんなねーちゃん抱いて、なんだかんだで。
東京にいた頃は、女をとっかえひっかえ、なんちゃらかんちゃら…
スキンヘッドおじさん「お前も若いんだから、いろんな女を抱け!!」
若いときの武勇伝を語るおじさん。
ハタチそこそこの水野にとっては、やや刺激が強かった(笑)
このあたりから、だんだん雲行きが怪しくなる。
スキンヘッドおじさんが、男と男の下ネタを話しはじめた。
おじさんは経験済みらしい。
あれれ???
頭の片隅で警報音が鳴っている気がする。
スキンヘッドおじさん「若いときは俺もそうゆう経験をした!あれはあれで良いぞ!お前も経験してみるか!」
みたいなことを言っていた。
どんどん、警報音が大きくなる。
とりあえず、、、、逃げるか。。。
風呂から出ようと動こうとした、ちょうどそのタイミングで、もう一人男が登場。
スキンヘッドおじさん「おう!来たか!こいつが、今同居してる、住み込みのヤツだ。」
あ、これ、完全にヤバいやつ。。
大柄で筋肉質な、40歳ぐらいの、角刈りのおじさんが風呂に入ってきた。
前歯が抜けていて、少し、愛嬌のある顔。
よく話すおじさんとは違い、物静かで、スキンヘッドおじさんとの話の相槌をうつ。
でも、逆にそれが恐かった。
この人も金のネックレス。
そこから、引き続きのゲイトーク。
さらには、
今夜は家で泊まらないか?
旨い魚と酒もあるぞ!!
部屋と布団も余ってるから、使っていいよ
と何回も、誘われた。
マジでやべぇ。
かなりグイグイくる。
風呂だからか、この状況だからか、汗がドバドバでる。
でも、水野はカバンをマンガ喫茶に置いてきていたので、それを理由に逃げ切る!
水野「すいません!カバンマンガ喫茶に置いてきてしまったので!!」
スキンヘッドおじさん「車で取りにいったるわ!」
水野「大丈夫す!!大丈夫す!!!」
頭の中で最大音量の、警報音が流れる。
緊急!!緊急!!!
ただちに風呂から撤退せよ!!!
水野「では、これで失礼します~!!」
浴室から出て、おじさんたちの目が届かない所まで行くと、
マッハで脱衣所を出た。
今までの人生の中、最速の更衣タイムを叩き出し、スーパー銭湯を出る。
自転車に飛び乗り、走り出そうとすると、あの慣れ親しんだ、嫌~な感触。
ブニブニとした、こいでも走らない、あの感じ。
パンク!!
このタイミングかよ!!
最近の不調は、少しずつ空気が抜けていて、タイヤの接地面積が広かった影響だった!
ちょっとずつ抜けて、このタイミングで完全に穴が開いたのだろう。
急いで、パンク修理をする!
なんとしても、スキンヘッドおじさんたちが来る前までに直して逃げなければ!!!!
と、最初は焦っていたが、修理しているとだんだん冷静になってくる。
あのおじさんたちは、実は普通に水野に、酒と魚を振舞いたかっただけではないか?
すごい親切な人達だったのではないか??
オモシロ話をしようとゲイの話をしただけで、実はあの人たちはゲイじゃないかもしれない。
ちょっと、失礼なことをしてしまったかもしれない・・・。
だんだん申し訳ない気持ちが芽生えてくる。
足早に逃げてしまって申し訳ない。
そんなこんな考えていると、おじさん2人が登場。
「パンク修理か~!」とかなんとか話しかけてきた。
さらに、「ホントにうちに泊まりにこないか??」
と言われた。
今回は、冷静に嫌な感じがしないように、丁重にお断りした。
スキンヘッドおじさん「そうか。じゃ、気をつけろや!またどこかで会おうな!」
と言いつつ、ハグされた。
んっ!?!?
自分もよくわからないうちにハグされていた(笑)
しかも、直立不動で硬直している水野の手に、『もっこりしたもの』を押し当てられた。
再び、水野の脳内警報が最大音量で、けたたましく鳴り響く!!!!!
緊急警報!緊急警報!!
ただちに撤退!逃げて――――!
この人、本物だぁぁぁぁぁ―――――!!!!!
緊急警報なりっぱなしで頭と身体がフリーズした水野。
そのまま、自然な流れで、同居人の角刈りおじさんにもハグされた。
おじさんたちは、そのまま車で帰って行った。
もう、本当に怖かった。
後で調べたところ、場所によっては、足首に鍵をすると「私はゲイです。」という合図になるらしい。
二度とカッコつけて足首に鍵をしないと誓った。
本当に、マンガ喫茶に荷物預けてよかった。。。
こうして水野のお尻危機は回避された。
人生何があるかわからない(笑)
つづく。
今回の旅の道のり
だいたいこんな感じ。
