〈恐怖の大王〉を引きずり降ろせ。
 天にまします偽りの神性を失墜せしめ、
 我々は眠れる〈アンゴルモアの大王〉
 すなわち我々自身の天使的自我を確立し復活させねばならない。

 〈軍神マルス〉は〈息子ホルス〉を意味し、
 ホルスは二重神・双子であり我々の前と後、後ろの正面に立つ。
 一九九九年の九月(September=七の月)の九日にホルスの分裂は終息し、
 彼はハトホルの座に復帰して聖なる婚礼を行う。
 そのとき古き時間の迷宮の神クロノスの時代は終わる。

 我々は永劫回帰の炸裂とともにそのカイロスのうちに
 新時代ホルスのアイオーンの到来を見るだろう。

 我々の神聖な数字は六六六である。
 それは〈人間〉を意味する。
 黙示録の獣とは〈人間〉のことである。
 それは全ての人間にして真の人間を指している。

 六六六とは完全な人間、完成された人間、
 その年齢に達して成熟した人間のことである。

 しかし、この成熟した人間は大人ではない。
 成熟するのは大人ではなくして子供である。
 完全な人間は〈童子〉である。

 われわれは自然に還るのではなく
 むしろ〈童心〉に還るのである。

 永劫回帰とは〈童心〉に回帰することであり、
 〈童心〉の永遠性を定立することである。

 老人の支配、〈老婆心〉と〈産婆心〉の支配は終息する。
 〈童心〉はその陰湿で老獪な虚偽意識による奴隷化の陰謀の本性を見抜き、
 恐怖の権力による抑圧に対する革命を企てる。
 それが黙示録にいう最終戦争・ハルマゲドンの真に意味するものである。

                               〔1997年記〕