俺は極左よりも遥かにラジカルな危険分子革命家で、
虎視眈々とこの俺様が暴れ回るにふさわしい
この絶好の好機の到来を、
歴史の終焉=世界最終戦争の段階=舞台(ステージ)が
整うのを待っていたのだ。

愚劣極まりない資本主義体制よ、
おまえの形態が不可思議な赤い妖怪の魔力によって
原子炉のごとくメルトダウンする時は迫った。

白痴のヘーゲルを引き合いに出して
最後の滑稽な勝利宣言の笑劇を見せてくれた
日米アンポンタン体制の〈保守〉、
ネオフィリアの反動的進歩主義者どもよ、
おまえたちのアルツハイマー的世界新秩序構想は
水際の泡とおめでたく消え、
ワイマール的な余りにワイマール的な
いっときの愚民的平和主義は、
真のヒストリーのぶきみな永劫回帰の
暗黒的強迫反復に脅えながら
それを見ることのできない盲目の
近代知のけたたましいヒステリー的金切声によって、
ズタズタに引き裂かれた。

金の切れ目が円の切れ目だ。
もはや世界に金満も円満もその解決を見ない。
おまえたちは世界大恐慌の影に脅えるが、
悲しむべきエコノミニックアニマルどもよ、
おまえたちは真の恐慌であるパニックの
もっと狂気じみた意味を知らない。

そしてその真の恐慌から立ちのぼってくる
真の共産主義の妖怪、
六六六の異妖な〈獣〉にも似た
〈コミュニズム〉のぶきみな地響きを
聞き取るだけの耳もない。

それはおまえらのおめでたい右脳に一本の皺も残らぬほど
一生懸命能力開発だ社会適応だと洗脳に励み、
見事白痴の廃人へと
自己改造が進行してしまった当然の報い、
自業自得と諦めて、
馬鹿のひとつおぼえの念仏でも唱えているがいいのだ。