今日もバイトが終わりました。バイト先は服屋さんです。



その服屋のバイト先で一番面白い男の子を今日は紹介したいと思います。ひつじみたいな雰囲気で、黒縁メガネの黒髪天パな同い年の男の子です。
天パという言葉ではくくれない独特の髪の毛の感じから、きくらげというあだ名もあります。(つけました)



パタゴニアのクリーム色のフリースを着て歩いてるのを見ると、ほんとにひつじみたいなんですよね~~。



あ、でもひつじと言ってもくりくりおめめの可愛いひつじさんではなくて、もっとリアルな、目はどちらかと言うとちょっと怖い感じのあのひつじですよ。



今夜はそんな山﨑くんと、バイト帰りになか卯に行きました。彼とはよくうどんを食べます。
そこで彼は今夜、得意技を披露してくれました。地図をぱっと見ただけですぐ道がわかるというのの他にもう一つあるのですが、なんだと思いますか?



…正解は、「舌が強い」。



どんなに熱いものを食べても熱がらない、というものです。しかもそれは、天性の才能ではなく努力で勝ち取ったものらしいのです。



細いわりに大食いの、まだ猫舌だった頃の山﨑くんはある日、熱いものがすぐ食べられないのはもったいないなあと思いました。あつあつで出てきたお料理は、あつあつで食べたほうがおいしいに決まっているもの。



その日から彼は特訓を始めました。火傷をたくさん作りながら、少しずつ口の中の皮膚を厚くしていったそうです。



得意げに話し終わった彼に、苦い表情の私はひとこと「舌がんになるよ」と言い放ちました。彼の口は「えっ」の形をしていました。



誰も真似しないでください。私は熱いものをふーふーして食べる男性はイイと思います。



そのあと、お互いに有吉さんが言うようなあだ名をつけるならどんなのにする?という話になりました。



私は悪びれず「妖怪肩幅きくらげ」と言いましたが、彼は遠慮がちに「根は大バカ」かなあ~と困ったように笑うだけでした。



そう、彼は優しいのです。悪口あだ名など、彼の人生にはないのです。



最高の友だちの話でした。