お久しぶりです。

東大FS3期能登町チームです。

 

 

前回の投稿から半年が経ってしまいました…。

 

今回は2/11におこなった現地報告会の様子をお伝えしたいと思います。

 

12月の収穫感謝祭から約2ヶ月ぶりの能登町。

2/10に金沢から能登町にバスで向かった時は大雪であたりが真っ白になっていました。

1時間ばかり経つと雪はやみ、午後には晴れ間が。

しかし、夕方になるとまた雲が出始め、が降ってきました。

なんとも賑やかな能登の天気を存分に堪能したのでした。

 

 

さて、2/11に山口地区の集会所でおこなった現地報告会ですが、山口地区内外からおよそ30人の方にお越しいただきました。報告会の内容についてですが、私たちは主に3つの提案をしました。

 

・ふるさとSNS

・祭りの準備を子供から若者で行う

・ふるさと人材の活用

 

 

まず、ふるさとSNSですが、これは例えばinstagramやfacebookなどを想定しています。SNSを通じての情報発信を行うことで、若者が集落活動に参加するための第一歩としてもらおうという狙いです。さらには一見するとSNSは若者のものと考えてしまいがちですが、様々な年代の方にも参加していただけると考えています。実際に、60を過ぎた方でもスマホを使っている方が多く、SNSを始めるプラットフォームは整っています。さらに、多世代でSNSを運営することで世代間でのコミュニケーションも活発になり、お互いの考えについての理解が深まったり、集落についての情報伝達も進むのではないかと考えられます。

 

次に、祭りの準備についてですが、集落内では祭りの引き継ぎがあまりうまくいっていないという課題がありました。昔は子供達が祭りの準備を行い、伝統が引き継がれていたようですが、今では子供達が祭りの準備に参加することはなく、当日の参加のみになってしまっているようです。そこで、再び祭りの準備を子供から若者で行うことを提案しました。子供は祭りの準備に携わることで今よりも深く祭りに関わることができ、地域愛を育むことにもつながるのではないかと思います。また、若者も準備に積極的に参加することで祭りの引き継ぎを円滑にし、さらには子供と若者のつながりを作ることにもなると考えられます。

 

最後にふるさと人材の活用についてです。まず、ふるさと人材とは集落の出身者や集落と深いつながりがある方を指します。現状では集落の出身者は日程の関係もあり、お祭りなどにもあまり顔を出されてないとのことですが、ふるさとに貢献したいとの思いは必ず持っていると思います。そのような方々にSNSなども活用しながら積極的にアプローチしていくことがお互いにとって良い結果をもたらすのではないかと考えています。

 

 

また、今後も数本の記事をアップする予定です。

お楽しみに!

 

こんにちは!

東大FS3期能登町チームです。

 

今日は稲刈りに引き続いて行われた稲架立ての様子をお伝えします!

 

 

そもそも稲架ってなに?

 

(今回実際に組んだ稲架の完成写真。近くで見るとかなりの迫力がある。)

 

 

稲架は「はざ」と読み、刈り終わった後の稲を干すために木を組んで作った棚のことを言います。日本の他の地域では「稲木」と呼ばれているものに近いようです。

 

かつては能登一帯で見られた伝統的な乾燥技術ですが、手作業で手間がかかる、天候に左右され安定しない、乾燥に時間がかかるなどの理由で減少し、現在は機械による乾燥が一般化しています。前の記事で紹介した風乾燥や火力乾燥などですね。

 

このように地域全体で減少傾向にある稲架干しですが、天日により時間をかけて乾燥させることで米の旨みが増すと、地元では今なお稲架干し米の人気は健在です。そのため能登町山口集落では共同田で育てたお米を昔ながらの稲架干しで乾燥させています。

 

今回私たちは、その稲架を立てる作業のお手伝いをさせていただきました!

 

 

 

いざ……稲架立て!!

 

稲架は5メートルほどの従棒に、何段もの横棒を渡して組み上げて作られます。

今回作ったのは10段の稲架。かなりの大きさで間近に見るとすごい迫力があります。

 

まずは従棒を立てて……

 

 

そこに横棒を渡していき……

 

 

最後に支えとなる木材を組んで完成!

 

 

 

木材は集落で伐採されたものを主に使っているそうですが、これが予想以上に重い!僕たちは主に木材が動かないように支える役割を担いましたが、慣れないうちはかなり苦戦しました。不安定な足場の上で、手際よく木材を支えながら紐で固定していく年配の方々を見ていると、若者にも負けない力強さを感じました。

 

 

 

実際に参加してみて……

稲架という伝統の「大切さ」と「難しさ」

 

実際に参加してみた感想としては、想像以上に重労働でとにかく人手が必要な作業だなという感じがしました。若い方々も含めた集落の多くの方々が共同で作業をしていく中で、自然とコミュニケーションが生まれ、「集落全体で頑張っている!」という雰囲気を肌でひしひしと感じることができました。

 

一方で多くの人手が必要ということは、これから人口減少の中で維持が難しくなっていく行事の一つであるということでもあります。最小限の人手さえあれば足りる機械乾燥と比較して、昔ながらの方法にこだわることの難しさも感じました。

 

 

この稲架に共同田で収穫された稲の束がかけられるのが今から楽しみです!

今後、実際に稲架に稲がかかっている写真なども上げていく予定ですのでぜひチェックしてみてくださいね!

 

 

こんにちは!

東大FS3期能登町チームです。

 

今日は先日行った稲刈りの様子をお伝えしたいと思います。

 

(今回稲刈りを行なった能登町山口集落の共同田の様子です。)

 

今回刈り取ったのは能登町山口集落共同田で育てている「能登ひかり」という品種のお米です。「能登ひかり」は早稲(わせ)に分類される品種で、「コシヒカリ」よりも収穫が早くなります。「能登ひかり」は食用としてだけではなく、酒造りにも利用されるそうです。

 

今回の収穫は主にコンバインを用いたものでしたが田んぼの状態が悪い場所もあり、コンバインでは刈ることができなかった部分は手刈りを行なっていました。田んぼの中でも日当たりの悪い場所があり、水の管理に気をつけないと稲刈りまでにうまく田んぼを乾かすことができず、コンバインが入れなくなってしまうことがあるそうです。

 

今回私たちは刈り取られて袋に詰め込まれたコメを田んぼから運び出し、軽トラックにのせるという作業を手伝いました。一袋の重さは20kgほどで、ぬかるんだ田んぼから運び出すのはかなりの重労働でした。稲刈りの作業は機械がなかった時代から比べるとかなり楽になったのだとは思いますがそれでも大変な作業でした。

 

(写真の青い袋に刈り取った「能登ひかり」が入っています。)

 

軽トラックに詰め込まれたコメはJA内浦町のライスセンターに運ばれ、そこで乾燥を行います。他の多くのライスセンターでは火力を用いた乾燥を行なっていますが、JA内浦町のライスセンターでは火力を利用せず風乾燥を行なっています。火力乾燥に比べて時間はかかりますがコメが割れにくくなるなどのメリットがあるそうです。乾燥を終えたコメはライスセンターで玄米に調整され、検査を受けた後、出荷されます。

 

今回共同田での稲刈りの作業を手伝わせていただく中で、コメ作りの大変さや共同田ならではの難しさを少し実感できました。

 

また、手刈りやハザ干しなども含めた共同田の稲刈りは9月15日に予定されており、そちらにも参加させていただく予定になっています。そちらの様子もこのブログでお伝えしますのでお楽しみに!

初めまして!東大FS 石川県能登町チームです。

 

記念すべき初投稿です!

 

私たちは東京大学フィールドスタディ型政策協働プログラム(以下東大FS)の一環で石川県能登町に来ています。

 

東大FSとは地方自治体から投げかけられた課題に対して学生が地域の現場を奔走し、自ら考え、時には学内の知見を活用しながら一年間かけて地域の課題解決の道筋提案を行うというプログラムで、2017年にスタートし、今年で3年目を迎えています。

 

私たちは8月30日に能登町に入り、9月18日まで滞在する予定です。私たちに与えられた舞台は石川県能登町の中でも山口地区と呼ばれる里山集落です。ここでの課題は「持続可能な里山集落づくり」です。

 

山口地区は人口103人からなる里山集落です。年々人口が減少し、高齢化が進む中で、2007年に米作りという文化を絶やさないために集落全体で管理する「共同田」というシステムをスタートさせました。これをきっかけに、農耕文化の復活や地域資源を活用したコメのブランディングを行うようになりました。

 

しかしながら少子高齢化はますます進行し、十年先の集落の状況を見通すことは難しくなっています。このような状況を打開し、問題解決への道筋を提案するのが課題となっています。

 

今後この課題を解決するために、実際に農作業を体験したり、様々な方のお話を聞いたりするのが今回の滞在の目的です。これから現地活動の様子を随時発信していきます!

 

(山口地区の田園風景です)