佐伯祐三
立てる自画像
宇都宮美術館で佐伯祐三とパリ展
文化の森で森のようちえん開催につき、立てる自画像に会いに車をかっ飛ばして火曜日に行ってまいりました
高校生の時
現国の教科書にこの絵が載っていて、同級生が「私はこの絵が嫌いです。
この絵を見るとなんだか自分が恥ずかしくなるんです」
と言っていたのを今でも思い出します
大学生の時
eastern youthの『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』のCDジャケットになっていたこの立てる自画像
生まれて初めて音楽を聞いて泣いた曲達
佐伯祐三の絵の『量感』
それによる存在感
この立てる自画像だけ他の展示の絵の中で明らかに異質でした
とてもポップで明るい色合い
赤白黄の画面
佐伯祐三がパリでそれまでの絵を「アカデミック!」と酷評された後のアイデンティティの模索
この絵は顔の部分がナイフで削り取られており、裏には他の作品が描かれています
つまり失敗作か未完成かもしれないということ
削り取られた顔は泣いているようにも見える
こちらを見ているような
今このタイミングで立てる自画像とまた出会えたって事は…
やっぱり!私にとってそうであろうタイミングなのだと思います