バケットハットとは、バケツを逆さにしたような形のツバ付き帽子のこと
記憶が曖昧だが、クラブに出入りしだした頃には、バケットハットを被っていたと思う
そして、何個か持っていた
あれから、エリは、会社帰りに練馬に寄り
八王子に帰った
土日も、練馬に来た
通い妻状態だった
そんなエリに、俺は、マンションへの出入りを注意するように指示した
つまり、誰かに見られないようにと
そして、持っていたバケットハットを渡し
駅から着いたら、必ず被り、深くと
さらに指示した
まるで、芸能人なみだが
不倫は見つかれば傷つける
不倫されたから、痛いほどわかる
つづく
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あの日あと、会社帰りに待ち合わせた
新宿のワインバーだったと思う
俺が先に着いて、エリを待った
エリは遅れてきた
ふたりは、今後の関係について話した
ふたりとも、せっかくの関係だからと
関係を続けたいといった
聞けば、彼氏は忙しく
月に1度程度しか会っていない
彼氏のいる女性と付き合うとは
不倫だ
話しは遡る、俺は元妻に二股をかけられた
しかも、結婚と同時期、結果として
元妻は、俺を選んだ、不倫相手との
最後の日光旅行の写真と結婚しないでほしいとの手紙が、不用意に電話台の引き出しにあり、発見したときは修羅場だった
俺は傷ついた
そのこともあり
エリにいった屁理屈は
不倫は見つかれば傷つける
だから、絶対にバレてはいけない
それが、彼に対する誠意だと
以来、エリと俺は恋人の関係となった
つづく
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朝目覚めると、エリはベッドに寝ていた
俺は、つい、エリに覆いかぶさった
すると、すかさず、エリは
やだ、ドラマみたい、どうしよう
わたし、彼氏がいるの
その朝は、さすがに、なにもなかった
彼氏がいたとは、聞いていないよ、だ
ところが、この事件が
これからの、エリと俺の関係を
はっきりさせることになるのだ
発病のきっかけとなったであろう、関係
つづく
俺とエリは、時間も忘れ、盛り上がった
時計を見ると、2時過ぎだったと思う
俺は、腹も減ったし、帰ろうといった
とりあえず、クラブを出て
歌舞伎町の長浜ラーメン屋を案内した
食事もとらないで、クラブで盛り上がり
いつもより、ラーメンが、うまく感じた
ここで、はじめて、電車もなく
どうやって帰るかの問題ができた
エリのうちは八王子、俺のうちは練馬
迷わず、エリを、俺のうちにとめること
そう、タクシーで俺のうちにいくことにした
俺のうちは、ワンルームマンションだった
もちろん、ベッドはひとつ
エリをベッドに寝かせて、俺は床で寝た
ここから、新たな展開が始まることになる
つづく
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エリと待ち合わせて帰ったりしたが
ふたりが近づくある事件まで
どのくらいの頻度で会っていたか
思い出せない
ただ、あの日のことは、忘れない
新宿でお茶をしていて、クラブに
いきたいということになった
歌舞伎町でなんとなく探したクラブに
入ることにした
とても小さなハコでDJとは距離が近い
会社帰り、ちとはやい
まだ、客もいなく、DJもいなかった
しばらく、時間を潰していたら
客も入ってきて、DJもやりだした
ふたりで、DJブースにはりついた
エリには、MDに曲を録音して
何枚も渡していた
フロアでかかる曲は、MDとかぶり
エリはもちろん、俺も盛り上がった
気がつけば、フロアが客でいっぱい
になっていた
その盛り上がりが、新たな展開をみせる
ことになるとは、エリも俺も、まったく
思っていなかったろう
つづく
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本社は、小田急線沿線にあった
俺は、技術部門にとはいえ
毎日、検査に出ていた
が、リフォームの営業時代のように
忙しくはなかった
本社事務の方ともそれほど接点はない
運命とは、おそろしい
彼女をナンパしていなかったら
発病していなかったかもしれない
それは、後でわかると思う
会社帰りに、ホームでウォークマンを聴き
電車をまっている、彼女を、つい、ナンパ
なに聴いているの?
1発で仲良くなった
新宿で、お茶をした
俺の、音楽やクラブの話しに興味津々
彼女は、まだ、20代だった
俺は30代後半、年の差なんて関係なかった
彼女が、後に、話しをしているとき
目が輝いていたといったが
この頃から、もう、おかしかったのかも
そもそも、インセンティブで800万稼いだ
その、プレゼントも、おかしかったのかも
記憶が曖昧で、そのあとの展開がわからない
この日はここまでで
次の日、待ち伏せしたような
思い出せないや
それにしても、なつかしな
つづく
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けっこう、記憶ってあるようでないな
1度だけ関係をもった友だちが
どのあたりで登場するのかだ
DJのまねごとが先か、後か
親しくしていたのには間違いない
サイトで出会った、HIPHOP好きの女性
渋谷のクラブに何度か一緒にいったことは
よく覚えている
サイトで出会った女性とは六本木のクラブ
によくいっていたが、長続きしなかった
しかし、渋谷のスタイリストの女性は例外
髪をカットしてもらっていた
話しを戻そう
HIPHOP好きの女性とは、友だちとも
恋人ともいえない微妙な関係をキープした
運命の恋人が現れるまで
つづく