昨日の天皇賞(秋)🐎

武豊騎乗のキタサンブラックが
1番人気に応えて優勝しました🏆
友達がすこ~し興味を持ったようなので、
ちょっと解説めいたことをてへぺろ

【キタサンブラック】
父はブラックタイド。

あのディープインパクトの全兄です。
全兄弟とは、父母両方が同じ馬のこと。
同じような馬が産まれそうなもんですが、あんまり似てない兄弟です。

ちなみに、競馬の世界では、兄弟とは母が同じ馬のことです。父が同じ馬を兄弟とは呼びません。売れっ子の種牡馬だと、年に100頭以上の仔を生んじゃうので。

皐月賞トライアルのスプリングSを勝って、本番の皐月賞では2番人気に推された期待馬でしたが、屈腱炎という脚の病気のせいで、大成できませんでした。

母はシュガーハート。
無名です。

母の父(BMS)はサクラバクシンオー。

日本の競馬史を代表する名スプリンター。
産駒もスプリンターばっかりです。

現役時、昨日みたいな雨でビチャビチャな馬場は苦手でしたね。

この血統及びキタサンブラック自身の皐月賞3着→ダービー14着という戦績から、当初は長距離戦には向かないと思われてましたが、初めてのG1勝利は3000mの菊花賞。
その後も3200mの天皇賞(春)2連覇や2400mのジャパンカップ圧勝など、中長距離戦で活躍してます。

好スタートを決めて先行して押し切るのが勝ちパターンなんですが、昨日はスタートで出遅れました。

一般的に昨日みたいな馬場だと、ラストの直線で一気に差しきるのは期待薄です。

あぁ、終わったな…

そう思ってました。

でも、名手・武豊は諦めてませんでした。

省エネコースを通ってスタミナを温存し、4コーナーでスルスルッと先頭に立ち、直線ではジワジワ斜めに走って、芝が荒れてなくて走りやすいコースへキタサンブラックを導きました。

いやぁ、参りましたね。

若い頃は武豊騎手が大嫌いでした。

親の七光りで良い馬にたくさん乗せてもらって、そりゃ成績あがって当たり前だろ?て。

でも、ホントに上手だってことに最近になって気づきました。

馬に負担をかけないフォームと、レース全体を観る目の的確さは、デムーロ・ルメール・戸崎といった今をときめく騎手のはるか上を行ってます。

さぁ、興味を持った方は、もう一度、上の映像を観てみましょう📺



なお、馬主のサブちゃんですが、1963年からということなので、54年にわたり、馬主として活動をしてます。

大金持ちなので、さぞかし高額馬ばかり買って大儲けしてるんだろうと思われるかもしれませんが、地味な血統の馬で地道に稼いでる印象です。

G1勝利は先述の菊花賞が初めて。
G2・G3勝ち馬もキタサンチャンネル・キタサンヒボタンの2頭だけ。

高額馬が必ず活躍するわけではないので、長く続けるには、こういうスタンスの方が良いのかも知れませんね。


血統のおまけ

シュガーハートの母はオトメゴコロ。
その妹にオトメノイノリっていう牝馬がいまして、この姉妹を現役の頃応援してたんです。
その血を継いだ馬が活躍してくれて、スゴく嬉しい⤴

これも競馬の魅力の1つです❇