修行の成果!!
流濠は長い年月をかけて、その肉体と精神を磨き上げてきた。
毎日のように鍛錬を繰り返し、(そこら辺にいる)モンスターと戦い、確実に強くなっていた。(1箇所バカ?ww
そして、その成果を試すべく、時の制者と呼ばれて恐れられる、最強の魔法槍剣士のユリナに戦いを挑んだ。
同じ酒場に通っていて、性格も良く知っている2人である。
ユリナは名声が高く怖がられるものの、実はいい人でよくおごってくれたりする。
流濠も、お金はないもののとても人に対して気持ちのいいように接する。
その2人が今日は対決をすることになった。
「今日は敵としてみていいのよね?」
「あぁ、その方が戦いやすいだろ。」
「時空魔法は使わない。あとは自由でいいのね?」
「・・・後悔するなよ。」
薄笑いを浮かべる流濠。
それに対し、微笑がえすユリナ。
「じゃあ俺がこの決闘を審判する。」
エルクがいきなり現れた。
「両者ともフルに戦う事。時空魔法は今回は禁止。」
両者がうなずく。
「では・・・・・ready・・・・」
2人が集中し始める。殺気のこもった威圧が感じられる。
「GO!」
両者とも目にもとまらぬ勢いで突進する。
先手を放ったのは流濠。相手の腹部への発剄を打ち込む。
しかし、そこにはユリナはいなかった。
隙だらけの流濠の後ろに回りこみ、蹴り、殴り、ひじ打ち、蹴り上げたら続けてかかと落とし。
一瞬のコンボで一気にけりをつけようとした。地面に叩きつけられ、むせる流濠。
しかし、意外にもしぶとく、起き上がった。
「へぇ・・・前よりは体力ついてるね。」
少し微笑むユリナ。
「当たり前だ・・・簡単に倒れるかっての!」
一瞬の不意を突き、平手で腹部に叩き込む。
「もらったぁ!!」
「あまい。」
正拳突きをさらりとかわし、カウンターの膝蹴り。
横腹に思いっきり当たったのでさすがに耐え切れずに伸びる。
「勝者!ユリナ!!」
エルクが叫ぶ。
「うぅ・・・まだ勝てないか。」
少し誇らしげに、ユリナが言い返す。
「まだまだね。けど、これくらいのスピードがあれば騎士団の隊長くらいはいけるんじゃない?」
少し評価しているようだ。
「はっ、お前に勝てなきゃ意味ねえんだがな・・・」
そう、前の評価なんてとんでもなく悪かった。
『あんた、それで私に挑んできたわけ?そこらの悪びれた傭兵以下よ。』
なんて具合だった。
まぁ、前よりは格段に上がった事は違いない。
今回はよしとしよう。
「あ、そうそう。」
ユリナがいきなり声を出す。
「今はまだついて来ないほうがいいよ。君じゃ荷が重いから。」
軽く報酬を拒まれた。
まぁ・・・・いいだろう。
この人についていけば命がいくつあっても足りはしない。
やばい仕事もしているとか・・・?
ま、そんなことはどうでもいいだろう。
今回の修行の成果は大きく、しかしまだ上を目指せるという結果になった。
半場、いや、ほぼ成功だろう。
「さっ、今日はおごってやるから気を取り直して修行を続けなさい。」
そこには、笑いながら手を差し伸べす女騎士のような姿の人がいた。
これからもっと修行して、いつか・・・この人に勝つ!