子供ができない、子供が欲しい

 

そういう場合、最終的にたどり着くであろう養子縁組。

 

何らかの事情で生まれて育てることのできない子供を引き取り

自分の子供として育てる制度。

 

日本と海外では状況が違うのかもしれないが

最近で言えば人気のアニメ映画、「ミニオンズ」でも怪盗グルーが三人の娘を養子として施設から引き取り、その後ルーシーという妻をもらうという流れもあった。

 

犬猫をもらってくるようなわけにはいかないのは当然ながら

大事に育てたいと願う夫婦も多いことだろう。

 

日本では養子縁組をするにはかなり細かい条件がある。

施設によるのかもしれませんが、ある社団法人の例を見ると

 

・年齢が25歳ー46歳の夫婦であること

 同性婚などは認められず、また年齢の制限がある。

 そして夫婦仲や経済的に子供を育てられるかなどの審査もあるようだ

 住環境などは家庭訪問により、審査される

 

・養子をえらぶことはできない

 これはどういうことなのか

 確かに出産する場合、性別を希望して産めるものではないが・・

 性別、年齢、またハーフや持病などについても一切の希望することはできない

 ということらしい

 女の子が良い、といったことも聞いてもらえないらしい

 

・産みの親に都度成長を報告

 これは仲介者が行うと思われるが、

 成長の記録や写真などを定期的に産みの親へ見せることを承諾する必要がある

 

 

ここまで見ると

子供の生活第一であることはわかる

もちろん、子供の幸せを願うのは当然であり、何よりも大事なことである

 

・登録費用

 ここでお金の発生。

 面接に3万円

 家庭訪問に5万円、交通費

 最終的に登録料に6万円

 子供を引き取る手続きだけでも結構な金額負担となる

 

・養子斡旋に必要な経費

 175万円

 なんと

 実際に引き取るとなると更に大金が必要となるようだ

 子供の管理をしている人たちも仕事である、それはわかるのだが・・

 子供を販売しているかのような費用が掛かるのである

 

・その他費用

 交通費(バス、電車、航空機、タクシーなど)

 宿泊費

 通信費(郵送料)

 出産のための医療費(帝王切開などの場合は標準額より高額になります)

 出産に関わる諸費用

 お子様をお迎えになるまでの保育料(ベビーシッター費用など)

 日当

 雑費

 実にお金がかかるようです

 交通費、宿泊費や通信費は致し方ないにしても

 出産費用まで負担しなくてはいけないのか・・

 30-50万位だろうか。ちょっとお高めの病院だと80万という方もいたが・・

 お子様をお迎えするまでの保育料。

 それはいったいどういう計算なのだろうか。登録されてから今日までの分となれば

 年齢の高い子ほどかかるということなのだろうか

 

結果的に合計でいくらかかるのかはわかりませんが、

最低でも200万円は必要なようです

 

子供の命を金額にすることはできませんし

不妊治療でも数百万円かかることもざらです

 

しかし

身寄りのない子供を受け入れるにあたっては

少々金額の負担が大きいようにも思えます

 

少子化で子供を大事にする時代だからこそ

もう少し間口を広げてもいいのではないかなとも思います

 

子供を気軽に受け入れすぎるのも問題だとは思いますが

200万円以上となると

実際若い夫婦の年収が300-400万円という家庭も一般的です

かなり厳しい金額であることは間違いないです

 

私も子供がもしできなかったら

こういう手段もあるのだな、と考えてみたのですが

正直、この金額には簡単にいかないことを知らされました

 

 

そして

子供を選べないという項目。

 

養子を受け入れる際に受け入れ側が一番気になる部分はそこではないでしょうか

 

自分の子供でない以上

相性が悪いことを気にする人も居るはずであり

この子の親はどんな人なのか、

どんな家庭で生まれたのか、

子供の遺伝的な性格も検討もつかない、

そこが成長するにあたり一番気になるところである

 

えり好みするのではない

合う子と会いたい

 

そういう部分の配慮があってもいいのではないだろうか

 

子供を引き取りたいと切に願う家庭があるならば

その両親を見極める事こそ本当に必要なのであって

信頼できる家庭でることを証明できれば、判断できれば、

そんな条件はいらないようにも思えた