彼女を意識するようになったのは、いつからだろう。
彼女を目で追うようになったのは、いつからだろう。
彼女が笑ってくれることに、胸の高鳴りを感じたのは。
彼女に喜んで欲しいと思うようになったのは。
彼女の幸せを願うようになったのは。
彼女の隣を、
歩くことができないと知った時。
誰にも、絶対に言えないことだけれど。
ほんの少しだけ、寂しさを覚えたのは。
*****
彼女の、揺れるポニーテールはいつも美しい。
勿論彼女自身も美しいし、内面も強く気高く、美しい女性だ。
僕は、そんな彼女に憧れる大多数の男の一人。
でも、僕だけにしかない特権がある。
それは、家族ともう一人を除けば、彼女に最も近しい男だってこと。
「ねえ、バイアリー」
彼女は高嶺の花だと、よく揶揄される。
出身の家柄もそうだし、何より美人だ。近付き難い、というのもよく解る。
でも僕らは、入学時からの友人だ。
彼女と、僕と、もう一人。
いつも三人でつるんでいた。
三人でいるのが楽しかった、この上なく。
際限なくお喋りが出来るんじゃないかと思っていた。
僕は、その関係が壊れてしまうのが、
何よりも怖かったのかもしれない。
「ウィノ、私のこと好きかしら」
君の、その美しいポニーテールに触れることは、叶わない。
「何を言っているのさ。彼はずっと君に夢中だよ」
揶揄い交じりにそう言えば、彼女も「本当?」と笑う。
僕は。
僕は、
君の幸せを、
君たちの幸せを、
何より大切な友人の幸せを、
ただ願っていたいんだよ。
だから、どうか。
この想いよ、なるべく早く消えてくれ。
----------
この曲は完全にイメージハマッてる系のイメソンなんでちゃっちゃか消費
三人って微妙な関係なんだよねーだから自分はあまり好きではない。
でも妄想世界では大好物なようで、
大体自分の妄想世界では男2:女1の三人組が非常に多く登場している。
やっぱこれには自分の性別と、
嫌らしい、というか卑しい人間性っていうのを自覚しちゃう所ではある
自分が作る三人組、ってのは女を男のどっちかが取り合うっていうのでなく、
片方とくっつくのがほぼ確定してて、ドロドロしたのはあんまないけど。
(そういうのは自分が嫌いだから敢えて排除してるからだけど)
もしくは男が1人で2人みたいな奇怪な状態もあるけど。
この三人は、珍しくちょっと蟠りのようなもの、があったパターンだね。
いや、そのほんの少しの感情すら殺してみせるんだけど。この男は。
これと真逆のパターンが『高嶺の花子さん』で登場したもう一人の野郎だけど。
結局落ち着く所は決まってるから、モブ男はどうしようもないんだよなあ。
でもこの曲聴いててさ、何だか切ないなーって思っちゃったのさ。
このバイアリーって男は彼女に最も近しい友人の一人ではあったから、
一番間近で心を殺さないといけなかったんだよね。
"好きなんて言えやしないよ 後ろ姿に気持ちを呟く"
"恋の尻尾は捕まえられない"
っていう辺りの歌詞を聞いちゃうと、
ウワーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!
バイアリー幸せになってえええええええええええぇぇぇぇッッッッ
って泣き崩れそうになるくらいには、辛い(号泣
あーつら。つら.........
つらいな...マジこんな妄想設定考えちまう自分頭おかしいって......
ていうかこんなありきたりな設定に毎度泣いてる自分が大分おかしいんだって......
15:ポニーテールとシュシュ(AKB48)