今朝見た幸福な夢に、
目が覚めてから、酷い罪悪感に襲われた。
ごめん。
ごめん。
ごめん、なあ。
君の門出を、祝うはずだった。
送るはずだった。
リミットは3月まで。
忘れてなかったよ。
けれど、どうしても、一歩を踏み出すことができなくて。
夢の中で、君に会った。
ああ、君がいる、と。
ごめん、ごめんよと謝る自分に、
彼はいつものように、笑顔を向けてくれた。
ああ、これが最後かもしれないけれど、
こうして君にまた会えてよかったと、涙を流した。
夢の中で。
もう随分遠くなった、記憶の中の彼が笑った。