それは紛れもなく、高揚感、だった。

足の爪先から頭の頂点に至るまで、それはまるで電撃のように、

神経という神経を興奮させ、一瞬で体内を駆け上がった。

 

「はは、」

 

思わず声が漏れてしまった、といった様子で、彼は笑った。

楽しくて楽しくて仕方がない、と今にも叫び出しそうな表情をしている。

口を大きく開けて、声を大にして喚かんばかりに笑いたいというのに、

そうしないのは相対する彼が好まないためだ。

 

「ああ、兄弟。お前は最高だ」

 

興奮を隠さずにそう言えば、

ゆらりと、やや長めの前髪の隙間から、およそ感情の読めない双眸が覗いた。

しかしながら、その口元は僅かに歪んでいる。

怒りか、悲しみか。それとも悔しさか、憎しみだろうか?

はたまた憂いか、苛立ちか、不安か、嫉妬か、それとも後悔か。

微かに震える唇は、彼がその身に押し留めている"何か"を如実に顕していてーー

相変わらず真面目な奴、と内心独りごちた。

 

彼によって何もかもが作り変えられる。

 

それは圧倒的な可能性。無限大の影響力。

喜ぶべきか悲しむべきかなど、全く取るに足りない悩みではないだろうか?

強制された進化が一体何処へ向かうのか、それは好奇心をも飛び越えた、未知への大きなーー些か大きすぎるかもしれないがーー第一歩だ。

 

爆発が起こる。歴史上、過去にも何度か起きたのだろうが、それらに匹敵するような爆発が。その中心に立つのが彼だ。

これが興奮せずにいられるだろうか?

正しく、彼の身に流れるのは毒の血だ。しかし、この地の全てが毒に染まれば、それはもはや毒ではなくなる。判断するのは今ではない、それだけのこと。

 

「そんな嫌そうな顔をするなよ」

 

何を迷う必要がある。何を悩む必要がある。

お前はきっかけを与えるだけ。盲目であることに変わりはない。

あとは為すがままだ。責任を感じる必要など無いさ。

俺もお前も、そういう風にできている。

我々はこのために存在するのだから。

 

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なーんか途中まで書いて、うーんどーすっかな〜って感じで止まってたんだけど、

久し振りに続き書いてたら何となくするする書けた。

この歌はイメソンぽいイメソンではなかったんだけどな。

特に誰かが思い浮かんでた訳でもなし。

 

でもI'm gonna change you, like a remix(で合ってる?)のトコ聞くと、あ〜だったらコイツらかなあ〜〜って感じで配役決定。

既存から新を作る、お話の大筋の流れはそーゆー内容にしたいな〜とボンヤリ考えてはいる。でもここも全ッ然設定固まってないよのな〜〜〜つら

超ザックリ言うと進化を強制させたい派vs進化を止めたい派の話なのか...???

んあ〜〜〜〜〜〜〜もう一体いつからか覚えてないくらい前から煮詰まってんのよな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ

 

12:The Phoenix(Fall Out Boy)