そーいえば。
前の週末に、ぶらぶらっと出掛けた帰りに、花を買ったんすよ。
本当は全く買う予定は無かったんだけど、
チャリンコチャリンコ漕ぎながら帰って、自宅が近付いてきて、
そーいやあの花屋に暫く行ってないなーと思って。
自分の新しい借家は、割と田舎の駅近で。
まあ田舎の駅なんで、通勤時間以外は人通りも少なく閑散としている。
そんな駅に、いい感じの花屋があるっていうのは、
個人的にはかなりポイント高い。
習慣として、実家に帰る時は大体その店で花を買っている。祖父母のために。
年末に帰る時も買っていく予定だったのに、
金曜の夜にいきなり今から帰って来いと言われたので買えず。。
その前も買えなかったから、ここんとこ暫くご無沙汰していた。
たぶん個人経営の、こぢんまりとした本当に小さなお店なんだけど。
母さんがここの店のセンスを気に入っているのもあって、自分としてもお気に入りの店で。あれだな、多分、若すぎないんだ。溌溂とした活気よりも、落ち着いたお淑やかな大人の雰囲気。自分の年齢的にも、こういう方が落ち着くので。
そんな訳で、とりあえず気に入っているお店なのです。
で、ご存知の通り、今はなんちゃらウィルスの影響が大きい訳でして。
イベント軒並み中止で、花屋さんも打撃は大きいんだろうなあと容易に想像はできるし、実際去年の春はそうだと店の前にも書いてあったし。
個人的に、この店がなくなってしまうのは困る。大いに困る。
そもそもの話、この店以外、近場に花屋が無いのだから。
まあ、だからと言って、どっちかと言うと低所得者層に分類されるであろう自分に何ができる訳でもないが、
花買いに行くかと、そう思い立った訳です。
でも実家に帰る予定も無かったんで、
たぶん、自分は初めて、自分のために花を買ったと思う。
これまでの10ウン年の日記を漁ってみればどっかで自分用に買った記事があるかもしれないが、今の自分の記憶には見当たりませんね。
花を飾るのは嫌いではないけれど、
次第に枯れていくのを見るのはあまり好きじゃない。
茶色く変色して、はらはらと花粉や花びらが花瓶の周りに落ちて、
それを掃除するのは、なんとなく嫌いだった。
枯れたらまた次を買わないといけないし、
そう考えると生花を飾るのってかなり贅沢だよなあと、
身分違いも甚だしい気がしてるのが、一番の理由だと思うけど。
今回、ワンコインに毛が生えたくらいの小さな花束を買って、
もし、いつか花を買う機会があった時、こんな小さな瓶にちまっと飾れたら嬉しいかな、と残しておいた空き瓶に差してみて、部屋に置いてみたら、
ああ、割といいもんだな、と思った。
ワンコインに毛が生えたくらいの値段なら、一食分の飯を我慢したくらいの気軽さで買えるし。
自分のために花を買って、部屋に飾った時に、なんつーか、
ああ、これが目に見える「心の余裕」ってもんなのかな、ってしみじみ感じた。
まあ、もちろん金銭的な余裕は常に無い奴なので?
ワンコイン程度の花しか買えないが。とにかく、自分がここに住んでいる間は、あのお店には続けてもらわないと困るので。
大した助力にもなりはしないが、影響が続いてる間は、枯れたらまた次を買いに行こうかな、とか考えている。