今日もまた、食堂の片隅でぼんやり頬杖ついて。
空な視線を彼女に向ける。もちろん、目と目が合う...なんてことはなく。
ほぼ無意識に目だけで追ってしまう、その姿。
正面から直視するのは非常に難易度が高いので、こうして慎ましく、その他大勢に紛れて、ひっそりと眼差しを送っている。
そう。
自分には、それくらいがお似合いなので。
世話焼きの友人伝いに知り合った彼女は、とにかく眩しかった。
眩しいのである。何と言うか、決して比喩などではなく、キラキラと輝いていて(美しいブロンドもその一因かもしれないが)、眩しかったのだ。
あれはきっと、心臓に悪い。自分のような凡人には刺激が強すぎる。
だから、初めて真正面からその笑顔を見た時に、
自分の心臓は、どこか壊れてしまったのかもしれない。
そんな彼女に、淡い気持ちを抱かなかったわけではなく。
無い無いと自分に言い聞かせてはいても、ひょっとしたら、どこかでもしかして、と一縷の望みを考えなかったわけでもなく。
どうせ叶わない願いなら、せめてこのささやかな気持ちが穏やかに消えるまで、
大事に手のひらで包み込んで、ようやく諦められるその日まで、
そっと温めておこうと、思ってはいるのだけれど。
......どうにも、外野が騒がしすぎるので。
全く穏やかな心地でいられない。
きっと、彼女の恋人になる人は、モデルみたいな格好良い男性で。
「ふむ」
焼けた肌がよく似合う、
「...あ?」
洋楽好きな、
「うん??」
年上の人なんだろうな。
「「は???????」」
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この曲は歌詞がとても好きというか、面白いなーと思いますね〜
もーバッチリ頭の中に映像が流れる系の歌。
うっかり友人からみんなのアイドルを紹介されたモブA君的な彼が、決して叶わないと知りつつそれでも自分の淡い気持ちを温めつつ、アイドルのガチな取り巻き野郎共(※こっちが主人公)に巻き込まれる系ギャグ路線。
年上の彼(イメージ)もばっちり配役いるんだもんよ。完璧か。
でも彼は焼けた肌じゃないんだよな〜〜〜〜〜〜〜〜〜そこだけが残念。
8:高嶺の花子さん(back number)