―――あの日も、彼はそう思ったのだろうか。

 

自分の反応はちっとも面白くないだろうに、

(決して興味が無いとかそんなことはないが、どうも顔に出ないらしい)

彼はいつも、「そういうのは気にしないタチだから」と

楽しそうに話をしてくれた。

「寧ろ、こんな話をずっと聞かされて、つまらなくない?」と

今更なことを訊ねてきたりして。

 

『まあ、つまらないと言われても止めないけどね』

『知ってる』

 

どうしてなのか。

本当に、全く、つまらないと思ったことはこれっぽっちも無かったのだ。

どうでもいい話でも、彼と話している間は楽しく思えたのだ。

楽しそうに話す彼が……何と言うのだろう。

とても……とても、楽しそうで。

 

『ああ、君と話したいことが、まだまだたくさんあるよ』

 :

 :

 :

「知ってる」

「何を?」

「……何でもない」  お前は知らない。

 

あの日も、彼はそう思ったのだろうか。

それを思うと、思うと―――……

 

味わったことのある苦いものが、全身にじとりと巡るような、

感じるはずのない感覚を感じたような既視感に囚われる。

あの時のように、ひとりになった訳ではない。

それなのに、どうしてこうも薄ら寒いのか。

そもそも、何故温かかったのだ。

あたたかさ、とは、なんだ。

 

でも、きっと、彼は寒かったことだろう。

彼をひとりにしてしまったことを、

彼もひとりにしてしまったことを、

 

また今日も、ひとり嘆くのだ。

 

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イヤおかしくね?(真顔

これは懺悔が必要だろうよ。ええ、オイ。

おかしいだろ?そういう暗い歌じゃないよな?底抜け明るい歌だよなこれ??

そもそもこの2人のイメソンは決まってて、Nico&VinzのIn your armsなんですけどなんでこっちも採用したし本当お前の脳内どうなってんの?っていう所までセルフツッコミしました、ハイ

 

いや…大体各曲にストーリー性のある映像はあるんだけど…これに関しては無かったっていうか…オムニバス形式だったというか…ランダム状態だったというか……

とにかく子供達の笑顔がいっぱい見れるからこの歌を聴いてるだけで幸せになれるんだけど…でもそれだとこういう形での文章ではまとまらないから…等と申しており(ry

その結果が、元の素敵な歌が台無しだよ!全く酷い話だ。

 

でも何か、誰か一つの関係に絞って物を書くなら、って考えた時に、

ぱっと出てきたのはこの2人だったから仕方ないね。

ごめんな、彼はあの日も楽しみにしていたよ。

独りで逝かせるのは君にとって全く不本意だろうけど、でも君は間に合わないんだ。

残念だけれど、君は彼が独りで逝くのを、

手が届かないどころの話ではなくて、その瞬間すら何も知らずに、

全てが終わった後でようやく知るんだ。

本当に残念だよ。

でも大丈夫、君達のことを考える度に、私の心も毎度死んでいる。

 

5:あいうえおんがく(GReeeeN)