青い、青い空。

少し首が痛いと感じるまで顔を上げて、どこまでも澄み切った青空を仰ぐ。

ぽかん、と。

自然と開いた口をそのままに天を見上げるその姿は、

傍から見れば何とも間抜け面に見えることだろう。

全くその通りである。

 

少年と青年のちょうど中間のような、

若さと言うよりは幼さを感じさせる服装に身を包んでいて、

しかしながら、吸い込まれそうな蒼天を見上げる横顔には大人が混じっていて。

そんな危ういアンバランスさをその身に湛えつつも、

彼は臆することなく、実に真っ直ぐに、しっかりと、

二本の脚で大地を踏みしめて立っていた。

 

そんな彼の表情が、一転。

ぽかんと開いた口はそのまま歪み、眉間に深い皺が刻まれる。

 

「…………あいつ失敗したのか?」

 

視線の先、一面に広がる青。

世界を平等に覆い尽くす、青色の天井。

――それが、何故"未だ"ここにある。

 

 

大切な"何か"が壊れた、あの日。

否、壊したのだ。

俺とお前の、二人で。

 

だのに、未だ世界はここに在る。

彼は深々と溜息を吐いた。解らないことだらけだ。

 

「しゃあねえなぁ。…ひとつ、探しに行きますか」

 

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「彼」にスポットが当たる切っ掛けを与えてくれたセカオワさんに一方的大感謝。

まだまだ考えないといけないことは多いけど、曲タイトルからパーティーっぽくしたいなという漠然としたイメージは持っている。

はてさて、「彼」は勇者ポジになれるのかどうか。。。

 

4:RPG(SEKAI NO OWARI)