"今、おれの横に君がいる、という事実。
それだけで、おれは誰よりも幸せだと胸を張って言えるし、
これから先もずっと、おれの隣にいて欲しい"
眩しいばかりの喜色を顔いっぱいに浮かべて、隣に立つ伴侶の両手を握りしめて、
そうして、彼は生涯の愛を誓ったのだ。
思い返してみれば、まあ前途多難、千辛万苦な恋路だったこと。
周りからすれば、そもそも最初の選択を誤ったとしか思えなかった。
第一、相手には恋愛対象にすら入れてもらえなかったのだから。
顔も性格も悪くない、相手を選ばなければとっくに伴侶の一人や二人はできたろうに。
実際に彼を慕う女性も少なくなかったが、彼の想い人は誰もが知っていたから、口には出さず涙を呑んだ者も多かったろう。罪作りな奴だ、と何度か詰った。
そして案の定と言うか、身分違いも甚だしい、と生家に一蹴される。
ようやく彼女を口説き落とした矢先に、これだ。
予想してたとはいえ、あの頃のあいつは疲れてたな、判り易く。
流石に、当時のあいつを揶揄うのは俺でも気が引けた。揶揄ったけど。
でも、それでもあいつは決して諦めずに、彼女の手をとった。
"君となら、どんな困難にも立ち向かえるし、どんな辛い日々でも楽しく思えるんだ"
「銀婚式ってな……今度は一体どんな蜜言吐くんだか」
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曲のイメージとしては当の旦那がめいっっっっぱい嫁愛してる!!!!!!!!!!!
なイメージしかないんですけど、そのありったけ、溢れんばかりはち切れんばかりの愛情を文章にする能力が無さすぎたので学生時代の友人の語りにチェンジで。
揶揄ったくだりでそれが実は友人に決心させるきっかけになったりしたらいいなーと思ったけど、コイツ他のカップルもくっつけてんのよな。まんまキューピットじゃねえか、本人独身(予想)なのにいいぞもっとやれ、ってなったから多分こっちのキューピットにもなるんだと思う。
3:愛し君へ(GReeeeN)