よく解らん。

よく解らんが、とりあえず、

自分が今、「うまいコーヒーが飲みたい病」に罹ったのは解った。

 

遡ること、一週間と数日くらい。

毎日毎日クソ不味い、濃縮タイプのアイスコーヒーを飲み続け。

家に帰ればそれがあるから、とコンビニやカフェで挽きたてコーヒーを飲むのも我慢し続け。

そんな日々が一週間と数日続いた、ある日。

とうとう限界がやってきた。

 

もうだめだ。

たぶん、これ以上うまいコーヒーを飲まないと、しぬ。

そんなんで人間死ぬかと、至極まっとうな正論が返ってきそうだけど、

ならば精神がしぬ。心がしぬ。

あの不味いコーヒーをまだ飲み続けないといけないのかと考えただけで、

目の前が真っ暗になりそうなほど。

 

この、どうしたらこんなに不味く作れるんだろうと、そう思わずにはいられないコーヒーを、

でもきっと開発者の人達や、生産者の人達は一生懸命考えて作って、

この形になったんだろうと思うと、そこには尊敬もするし感謝もするけれど、

でも、どう足掻いても、マズい。(ごめんなさい

 

これはコーヒーの名前をしたコーヒーではないもの、と自分に暗示をかけてみたり、

加える牛乳の量を変えてみたり、

もしや牛乳がいけないのか、とブラックで飲んでみたり、

温めたらワンチャン、と思って温めてみたりもしたけれど、

結局、それは変わらずクソ不味いコーヒー(の名前を与えられた何か)だった。

 

だっておかしい、

去年の夏は、この濃縮コーヒーを普通に飲めていたハズなのだ。

なんなら、今年は結構色んな濃縮コーヒーが出ていて、それらを一通り試してみて、

やっぱりコレが一番マシだな、と数週間前には割と普通に飲んでいたハズなのだ。

それがこんな短期間で、受け付けなくなるなんておかしい。

 

どんどん贅沢になっている自分がおそろしい。

何だおまえ、ブルジョワジーか。決してそんなハズはない。庶民で生きていたい。

だけれど、とりあえず、

一番マシだと思えていた濃縮コーヒーすら飲めなくなった自分は、

家で飲むなら、夏でもホットで淹れなければならなくなったという訳か。

夏は氷を大量に用意しなければならない人生が始まってしまうのか。

唸らずにはいられない。

 

まあ、ちょっと脇に逸れたけれど、そんな訳で、

今、猛烈に、うまいコーヒーを求めている。

滅多に利用しない、ちょっと割高の、職場にあるカフェで朝イチで頼んでしまうくらい、

うまいコーヒーに飢えている。

なんかもう、うまいコーヒーが飲みたくて仕方ない。

たぶん挽きたてだったら何でもいいから、コンビニでもいい。

あれ?中毒か?って疑いたくなるくらい、

こんなにコーヒーを求めたのも久し振りの衝動な気がする。

 

とりあえず。

今、ぽちぽち打ってるPCの横に置いてあるカップに半分以上残っている、

コーヒーのような液体は、やはり、これ以上減りそうにない。