ホントいい趣味持ったよなーと、
昔から今まで、自分が持った趣味には自画自賛と言うか、自己満足と言うか。
全く以てイイ趣味を持ったもんだと、こればっかりは心から自分を褒めたい気分になる。
物理的に最低限必要な物は、筆記用具。紙と鉛筆。これだけで済む。
あとは自分の頭があればいい。
例えば、何処へ行くにしても。
何を見るにしても。
何をするにしても。
頭の中で、そこに頭の中のものを置く。当てはめる。考える。拡張する。
職場の旅行で、ちょっとした地下空間へ行ってきた。
-ああ、地下はこんなに涼しいものか。この空間の拡がり、吸い込まれそうな暗闇。
きっと、彼らもこんな場所に生きている。
かと思えば、光と緑の溢れる歴史的な建造物を眺めたり。
-すると、並ぶ灯篭の中に人影が見え隠れする。
もしくは、木の上に。木の下に。川のせせらぎの向こうに。
例えば、何気ない場所でも。
バスの中から走る車を眺めていても。少し寂しい街並みを歩いていても。
どこだって自由に、自分の世界を投影できるのだから。
全く、最低に悪趣味な最高の趣味を持ったもんだと、
そう笑わずにはいられないお年頃なのだ。