書きたい内容は別だったんだけど、

あれ?あの夢メモしてなくね??って見返してみたら本当にしてなかったから、

今日はこっちを書くことにした。

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どうやら、お盆で父の実家に帰省しているらしい。

 

父方の親族は大体集まっているらしくて、皆で卓を囲んでご飯を食べている。

なぜだかそこに上司の上司がいて、次何飲む?って勧められるんだけど、

元々酒に強くないし、そこそこ飲んでたのもあって、

あんまりキツくない酒がいいっす、なんて笑いながら、他の先輩とも話したりしていた。

ほろ酔いで、和やかな雰囲気が心地良かった。

 

すると、従姉がさっと来て、空になりかけのコップに水を追加してくれた。

酒に弱い自分を気遣ってくれたらしい。素直にありがたくて、

どこかふわふわした心地で、ありがとー、なんて酔っ払いの調子でお礼を言った。

従姉の表情は憶えてない。

 

* * * * *

 

場面が変わって、お盆の恒例行事のようなもの?を待っていた。

寺関係の人達が、家々を回って供養するらしい。父の実家にも来るとかで、自分は母さんと兄貴、叔母さん、祖母ちゃんと、それからなぜか上司とその人達を出迎えるべく、部屋で待機していた。

 

やがてかなりの人数が入ってきて、スペースを空けるために壁際に寄って、

立ったまま壁にだらりと背を預けて、その行事を眺めてた。

白い装束に身を包んだ人達が、畳の上で盆踊りのように踊っている。

へえ、こんなんあるんか、とぼんやりそれを眺めていた。

 

ぼんやりと。

ただ、眺めていた。

 

どうして、そこで気が付いたのかわからない。

けれど、そこで気が付いたのだ。

唐突に。

 

ああ、

 

……ああ

これは、夢か、と。

 

 

 

気が付いた途端に、

涙が溢れた。

 

拭う気にもならなかった。

踊っている人達をぼんやり眺めながら、

ただ、涙が頬を流れていくに任せた。

ぽたぽたと顎から雫が落ちていった。

 

部屋の向かいにいる母さんは何となく察してくれたらしくて、こっちを見ないでいてくれた。

上司はちょっと驚いた顔をしていて、少し恥ずかしいな、と思った。

 

 

これは、夢か。

 

夢の中でそれに気が付くのは、まあたまにあることだ。

けれど、それが悲しくて堪らなかった。

胸の辺りに、ぽっかりと空洞ができたようで。

抜け落ちたそこからすきま風が吹き込んで、寒いさむいと嘆くのだ。

 

どうして気が付いてしまったんだろう。

あまりに自然だったから、

何一つ疑いを持たなかった。

何もおかしい所なんて無かったのだ。

そう、「それ」に気が付くまでは。

 

涙は止まらなかった。

 

 

 

 

だって、■■はもういないのだ。