昨日は従妹の誕生日だったんで、約一年前から一人暮らしを始めた従妹の家へお泊り&祝いに行ってきました。
その翌朝、二人してゴロンゴロンと二度寝辺りをしながら見た夢。大分忘れたけど。
------------
急いでた。文字通り滑るように、川縁を走っていた。
急いでる理由はあった筈なんだけど思い出せない。
他に知り合いが二人と、小さな子供が一人。
かなりの速度で移動してたけど、その子供が走りながら言った。
「鮭と鯖の焼いたやつね、作ってくれてたの」
「残念だけど、でも仕方ないね、って」
「気を付けて行ってらっしゃい、って」
足を止めた。
他の二人も少し先で振り返り、足を止めた。不思議そうにこちらを見ている。
子供も足を止めて、こちらを見上げていた。
ああ、
ーーーーーーああ
その場に跪いて、子供をきつく抱き締めた。
嬉しいのか悲しいのか判らない。これは何なんだろう。何と言う感情なのだろう。
ただただ、込み上げる名前の無い感情に身を寄せて、
締め付けられるような胸の痛みに身を震わせて、
目の前の子供を抱き締めて、
ひたすらに、泣いた。
…ああ、知っている。
この子供は、自分だ。
------------
パチリ、と目が覚めて。
夢の中の胸の痛みを反芻しながら、身体を起こして。
…泣いてた理由は、よく解らない。でも、確かに現実でも泣きそうな内容だったな、と苦笑いした。あの台詞は堪えた。後悔と、懐かしさと切なさ、取返しのつかない何かを失ってしまったような、あの感覚。
子供を抱き締めた感覚が忘れられない。
どうしてあれほど強く抱き締めたのか。そうせずにはいられなかった。
見間違える筈もない、あれは確かに小さい頃の自分自身だった。
何となくモヤモヤした気持ちを抱えながら、横でまだゴロゴロしている従妹を見て、
思わず、息を飲んだ。
あまりにも、亡くなった従姉に似ていたから。
昔から似ている兄弟だとは思っていたけれど。この所益々似てきた気がする。
やっぱり兄弟だよな、と安心して。
…叔父さん叔母さんも、嬉しいって思うのかな、とか、余計なことまで考えて。
それで、また名前の判らない気持ちにチリリと胸を焼かれた。
切ない、だろうか。寂しい、だろうか。
何となく、夢の中の気持ちに近かったような気もするんだ。