※※実際のフクロウ症候群とは全く関係ありませんのでご注意※※

 

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食堂らしい所にいた。

卵あんかけみたいな料理が美味しそうだと、それを探していたのに、カレーの匂いに誘われてついついカレーも取ってしまった。

ごろっとした大きな野菜が入ったカレーだ。

 

一緒の人達がいたけど、自分は一人が好きだから少し離れた所で席を探していた。

小さなテーブル挟んで向かい合った二人席が並んでいる。

テラス席のようで、片側は壁、反対側は外になっているらしかった。

日差しが眩しい、と思った。

 

いい感じに古びた木製のテーブルと椅子。

長細い板が並べられただけの簡素なものだった。

微妙に席が埋まっていて、少し思案した後、まぁここでいいかと腰を落ち着けた。

椅子がやや高めで、ちょっと難儀した。

カレーが旨い。

 

気が付くと、向かいに中年の男が座っていた。

自分が座る前から座っていたか?一緒に座ったんだっけ?

よく覚えていないが、前からの知り合いでもないらしい。

たった今、ここでたまたま一緒の席になったみたいな雰囲気だ。

頭にシンドバッドが被ってる冠みたいな帽子?を被っている。

やけに日差しが強くてカラッとしていて日本らしくないと思ってはいたが、どうやらここは外国らしい。でも普通に日本語で話していた。

 

中年の男は、何やら困りごとがあるようだった。

これも今気が付いたが、隣の席に黒人らしい男性が座っていた。

身体に死刑囚と判る目印が付いている。彼の後ろに看守?らしき人物も立っている。

黒人の隣に、見て病人だと判るくらい顔色の悪い人物もいた。

いや、顔色というか、全身がもうなんか薄青くて生気が無さそう。。

二人とも頭にターバンみたいなものを巻いているから、やっぱりあちらの人だろうか。

 

話を聞くと、中年の男性と二人は親子?のようで、三人で長らく泥棒稼業をやっていたらしい。

それなりに上手くやっていて、食うのに困らない程度には稼いでいたと。

しかし、今回とうとうお縄にかかってしまった。

その原因がーーー

 

" フ ク ロ ウ 症 候 群 "

 

(なぜか、ここでゲームかドラマのタイトル画面のようになる)

(乾いた大地、砂を被った街並みと、青い空のコントラストがよく映える)

(青い空の中に白い文字で"フクロウ症候群"と浮かび、暫くして消える)

 

三人(+一人)が行ってしまった後らしく、その場に残っているのは自分だけだった。

以前にも遭遇したことがあった、と朧な記憶を引き出している。

赤い目の化け物。目を合わせないように、と言われた覚えがある。

目を合わせなければ行っちまう、と。前はそれで難を逃れた。

鮮血のように赤い目の印象は強烈的だった。

 

中年の男の話からすると、どうやらこの辺りにも感染者がいるらしい。

感染すると、目が赤く染まり人を襲う化け物になってしまう…

彼の息子二人も、ひょっとしたら感染してしまったのかもしれない。

 

その時、少し離れた所で音がした。

何の音だろう、と何気なく音の方を見た時、心臓が縮こまった。

 

赤い目だ。

 

天井から逆さまに人の頭が突き出ている。

赤い目が何かを探している。

 

咄嗟に目を反らした。大丈夫、目は合っていない。

目を合わせなければ行ってしまうハズだ。じっと俯いて、テーブルの木目を凝視した。

音は段々近付いてくる。

 

頭上を越えて、行ってしまったと安堵した束の間、

首の後ろに何かが落ちてきた。

フード付きの服を着ていたから、フードに丁度収まった感じ。

しかもモゾモゾと動いている。

 

何だこれ何だこれ何だこれ何だこれ何だこれ何だこれ、、、、

 

パニックになりながら後ろを見たら、

鮮血ような赤い目と目が合った。

 

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フクロウ症候群って実際にある症状なんですね。知らんかったー

やたらと「フクロウ症候群」て単語を強調してくる夢でしたね。まんまタイトル画面みたいな。

最後の所、首の後ろでモゾモゾしてたもんで、うわうわうわって首を前後に振ってジタバタしてたんですけど、多分リアルでもそれやってて飛び起きた時は首のバタつきでベッドが振動してるレベルでした(笑