すごく…既視感のある夢を見たけど、きっと見てないんだろう。

ループ系のやつでした。嫌なやつ。

もう所々忘れてるけど、思い出せる所だけ書きます。

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まず、最初がどこからだったろう。

赤い絨毯は覚えている。真っ赤ではなく、少し暗めの赤。

窓のない、狭い通路が前後にずっと伸びていて、床には赤い絨毯が敷かれていた。

 

誰かと一緒だったような気もするし、一人だった気もする。

少し歩いていくと、左側に小さな喫茶店があって、女性が一人、通路に出ていたテーブル席に座っていた。何か食事をしていたと思う。

その斜向かい辺りにもう一つお店があったんだけど、その店は準備中なのか開いていなくて暗かった。

 

通路も灯りはあるけれど、頼りなくて薄暗い。

足元にはどこまでも続く赤。

嫌な空間だな、と感じていた。

 

更に進んでいった所が、自分達の家…のような場所だったと思う。

個室とかあったと思う。自分もある一室に入ってた気がする。

でも、食事時には皆と食事したりしてたから(ミートソーススパゲティを食べた記憶はある)、何かのコミュニティに入っていたんだろうか?

この辺の記憶がとても曖昧なのだけど。残念。

 

何でか分からないけど、誰かが水中へ入るための器具が届いたって宅配屋が来た。

自分はそれを受け取ってその人に渡して、その人は早速準備を始めに行った。

何故か金魚のイメージが残ってる。

金魚が白い背景に浮かんでるイメージを見たはずなんだ。

 

ところが暫くしてから、あれは欠陥品だったと宅配屋が別の物を持ってやって来る。

なんだって!水中に潜るんだぞ、事故が起きたらどうするんだ!

宅配屋を叱り飛ばして、新しい物を持っていこうとした。

 

この辺から、記憶がまた更に曖昧になる。

確か、ドッペルゲンガーを見たんだ。

自分ではなく、一緒に食事をしていた仲間の一人の。

その時はその仲間も一緒にいて、もう一人の自分を見て恐怖に震えてた。

 

(確か、自分のドッペルゲンガーを見た人は…)

 

夢の中の自分が自分のオカルト方面の記憶を探している間に、

その仲間はどういう風にだか覚えていないのだけど、いなくなってしまった。

いなくなる過程は全く覚えていないのだけど。

恐怖、というイメージしか残っていない。

 

場面は繋がっていたはずなんだけど記憶が繋がってない。

自分は、また赤い絨毯の通路を走っていた。

今度は2人と一緒だった。何故か1人は赤ん坊に近かったけど。もう1人は女だった。

その後に1人男が加わって、4人でひたすら走っていた。

何故焦っていたのか思い出せない。

何かに追われているから?と言うよりは、何かに間に合わなくなる、という意識の方が強かった気がする。ただ、急がないと、という強い焦燥だけは感じていた。

通路には何故か一面氷が張ったりしたけれど、赤い絨毯が下に敷かれているのは変わらなかった。薄暗い空間、赤い床。

気が付いたら、男と子供はいなくなっていた。途中ではぐれたんだろうか。

 

そう、気が付いたら、自分は最初に歩いていた通路に来ていた。

今度は仲間の女性と二人で走っている。

左側に小さな喫茶店があって、通路のテーブル席で女性が…

 

その時に、とても嫌な予感がした、と思う。

どちらが先だったか、思い出すのが先だったか、通り抜けるのが先だったか。

 

あの女性、確か……

 

「ごめんね」

 

テーブル席の脇を走り抜けようとした時に、彼女が捕まった。

捕まったというか、自然に身体が止まってしまったというか。

 

彼女の顔に見覚えはない。現実の知り合いではなさそうだ。しかし。

テーブル席に一人で座っていた女性と、顔が同じ。

彼女のドッペルゲンガーだ!

 

「わたし、ここで終わりみたい」

 

彼女は涙を浮かべていた。

何もかも分かったというような、諦めたような、どこか安心したような。

やっと会えた、と

ドッペルゲンガーと手を取り合った彼女の目には、恐怖の向こう側に、やっと終われる、という安堵が垣間見えた気がした。

 

待って、とは声に出なかったかもしれない。

行かないで、

嫌だ、一人にしないで

何一つ言葉にできないまま、自分は走った。

ただ怖かった。この空間が、この薄気味悪い世界が。

 

自分は、一体いつまでこれを繰り返さないといけないんだ????

 

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何が起きて道を外れたんだろう。

外れた、というよりは、一時休憩みたいな感じだろうか。

今の自分がどういう情況なのかを知ることができた。

目の前には壁一面のスクリーンがある。それは巨大な水槽と、その中に張り巡らされた巨大なパイプのような通路を映し出している。

ああ、あれだ。

きっと、あの中に赤い絨毯が敷かれているのだ。

 

所々ぼやけた水色と白の画面。

コミュニティにいた仲間達の写真がある。

喫茶店で失った、彼女の写真もあった。

彼女の所に、10Eと書かれている。

自分の所には、3E。

 

泣きたい気持ちになった。

彼女は、10回もあの恐怖を繰り返していたのか。

10回目でようやく、螺旋を外れられたのか。

 

自分は、一体何度目で逃れられるんだろう。

またあの薄暗い通路へ戻って、恐怖に駆られてひた走る。

その繰り返し。

 

延々と続く赤い絨毯が、今も静かに待っている。

 

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終了。

あまりにあちこち抜けてるから残念ですね。うーむ。

本当はこの後もう少し続いて、コミュニティの中に黒幕が一人いて、その一人を探し出す的な流れになって中途半端で終わります。

誰かが犯人(?)で、毎回誰かを殺す(?)んですが、仲間の誰が犯人かは誰も知らない。

そもそもドッペルゲンガーは殺人なのかどうか…

 

結局、自分は始終何に怯えているのか解らなかったんですけど。

ずっと怖かったんですよね。薄暗い通路も、年季の入ってそうな赤い絨毯も。

窓が一切なくて外が見えない、ていうのもあったかな。

自分には閉所恐怖症のケがあるので、それも原因かも。

 

ループの夢オチは前にも見ましたが、まぁ最悪ですね(笑)