久し振りに邦楽の波が来て、何を聴こうかと思っていたらふと思い出したこと。
これも今年の夏に福島に帰った時の話だなぁ。
マッキーの『僕が一番欲しかったもの』。
CMで知りましたけど、この歌すっごく好きでね。初めて聴いた時は泣いたなぁ。
その後も、忘れられないことがあって、その日の帰りはこの歌を聴きながら帰って、ずっと泣いてたっけ。子供の一人のイメージソングにもしてる、自分にとっては割と大事な歌なんですけど。
田舎からの帰りに、iPodでマッキーの歌を流してたらこの歌が流れて、「これもマッキーの歌?」と父さんの興味を引いた。
何だとこの歌を知らないなんて!いいから一回聴いてみ!!と音量を上げた。
二人とも終始無言でリスニング終了。自分はいつもの如く感動して泣きそう。
「いい曲だべ?」
「よく分からん」
「なんだと」
だから、自分はとてもいいものを見つけたけど、自分よりもそれを必要としてる人がいたから、自分はそれをその人に譲って、その繰り返しで、結局自分は何も手に入れられなかったけど、その人達の笑顔が見れて、それが自分の欲しかったものだったって気付いたって歌だよ!!!!(※ほぼ歌詞ママ)
って熱く説明したんですけど(説明すると更に泣けてきて大変だった)、
父さんは一言、
「それじゃあその人はずっと損してるじゃない」
あ、ハイ。うん。その通りですけど。。
うん、なんつーか、考え方の違いを痛感してしまった…(笑)
自分はどっちかと言うと自分を犠牲にして他人を幸せにしたいタイプで、
他人が幸せなのを見てるのが幸せ、って奴なんですな。
そういう考え方が自分で好きだし、美しいと思ってる。
勿論、そういうのを間違ってると捉える人もいるだろうし、気持ち悪いと思う人もいるだろう。そういう人は助けたいと思わないけど。こっちも相手くらい選ぶわな。
その考え方は、きっと母さんから来てる。
母さんはいつも家族のために自分を犠牲にしてくれたから、
母さんは自分は正しいと信じて疑わない人だけど、それは確かに正しかったから。
自分は母さんのように生きよう、
それがきっと正しいんだと、いつからかそう染み付いたらしい。
だから父さんの一言を聞いて、母さん、報われないなぁ……(苦笑)
って思ってしまった、思わず。
父さんが自分のやりたいようにやってる後ろで、
母さんはずっと我慢してるんだよなぁ、って。
父さんにはいつも言ってるんだけど、まだ解ってないんだなぁ…。
と、ちょっとガックリきてしまったある夏の日でした。
でもね、そこが良かったのかもしれないな、とも思うんだ。
未だに父さんと母さんが何で結婚したのかは理解できないけど、
相反する二人が惹かれ合うのは何となく分かるような、分からないような。。
厳しい家で育ったお嬢さんには、田舎者の能天気な男に惹かれる所があったんでしょうね。
たぶん。
自分には、理解が遠いけど…。