ソ シド ソソ ファ#レ ソ シド ソラシ

and your love...


聴けたのは、ここまで。

ここでブツリ、と映像も音も途切れた。


優しくて高い、女の人の声だった。




えっとね、すごく恥ずかしいんだけど、すごくごちゃ混ぜな夢なんだ。
またこの記事を読んで思い出したいから正直に書くけど、TFとトトロとドラえもんは少なくとも出てきたと思う。覚えている限りでは。
TFは少なくとも実写しれいかんと実写ビーと実写クロヘと実写ドリさんとアメコミドリさんは出ていて、トトロは小・中・大がいた。ドラえもんはドラえもんしか出てない。


最初は岩を彫っていた、と思う。土かな。土壁の中の岩か。
いくつかあるんだけど、彫らなきゃいけない形がある。
その何個目かを彫っている。
けど、何故かうまく彫れない。
それを何度も繰り返す。
彫ってる間は安全なんだけど、敵の攻撃が何度も来る。
暫くして、ようやく彫れた。

深い塹壕のようなそこから顔を出すと、仲間が戦っている。
飛んでくる弾を避けながら移動する。
途中で仲間の亡骸を見つけた。いや、そこに亡骸があることは知っていた。
ああ、そうだ。そうだね。彼らも出てたのか。
にーちゃん。


よく分からないが高台に向かう。
高台と言うか、自分達の建造物というか。場所みたいなもの?
白かった、と思う。
丘の上から繋がってる、急ごしらえのただの足場みたいな。
目的は何か、知らない。
何人かの仲間達とそこに居る。

灰色の空の向こうから、巨大な戦艦のようなものがこちらに向かっているのが見えた。
それはどんどん近付いてきて、頭上をばあっと過ぎていった。
鳥を模したような、その形。
どうやら敵が来るらしい。大量に。

足場を崩せ、という命令に、誰かが迅速に反応した。
支柱が破壊され、上に立っていた自分達は保護が必要な者を抱えて飛び降りる。
自分が保護していた者はひどく弱っていて、自分の武器があるから、と告白した。

どこに

と訊くと、

亡骸の横に

と、それだけ返してきた。

焦燥にかられつつ、彼を抱えたまま亡骸のあった場所へ急ぐ。
取れてしまいそうな彼の腕をしっかり抱き締めて。

言葉通りに、亡骸の横にあった彼の武器を拾い、仲間の元へとまた急いだ。
辺りは暗くなってきている。
絶望が闇として立ち籠めてきているかのように見えた。


小さな洞窟のような場所で一夜を明かす。
何時頃かもわからない。
ふと目を開けると、眩しさを感じた。

灯り?

柔らかい色の光で包まれている。
その向こうに、列を作って洞窟を出ていく者達の姿が見える。

何だ、あれは。
最初、次ときて三番目があれだった。四番目はまた戻る。
他の仲間はまだ眠っている。

信じ難い光景に、言葉が出なかった。
彼らが行ってしまってから、そろそろと起き上がって様子を窺う。
どこへ行くのか…。
どうやら丘の上へ向かっているらしい。

丘の上に、見たこともない大きな木が出現していた。
彼らはその周りを歩いている。
暗いからよく見えない。目を凝らす。

するといつの間にか、自分が守っていた者が起き出してきていた。
もう動いても大事ないようで、彼もまた目を丸くして彼らの様子を眺めている。


彼らの輪の中に、一際大きな人物が現われた。

冒頭の音楽が流れたのは多分その瞬間から。

彼が丘の木の根元に刺さっている大きな剣(遠目にしか見えなかったがおそらく)に手を翳すと、赤味を帯びた光が一瞬地面から立ち上がり、そして剣と共に消えた。
その光が綺麗なんだ。
何かに似てる。多分、そこから作り出したイメージだと思うんだ。
どこかで見たんだ、それを。

仄かに赤味を帯びていて、その中に白い小さな花びらがふわっと舞い上がって…
とても美しい、色。
一瞬しか見えない。


剣が光と消えたと思った途端、木の周りにいた者達が変化した。
それも一瞬のことで。

一羽の巨大な鳥になった。

その身体は木よりも巨きく、先程一瞬見えた赤い光を全身に纏っていた。

歌声が聴こえた。
冒頭の。
女性の声。

闇夜に出現した、光り輝く巨大な鳥。

その鳥はこちらを一度も振り返ることなく、夜空へと強くはばたく。





そこで、ブツリと途切れた。

綺麗な色。綺麗な赤。
あの光景が脳内から離れない。