頭を叩きつけた。

一回。
二回。
三回。
四回。

少し、血が出た。
不思議そうにこちらを見ている。

また叩きつける。

五回。

まだ生きてる。

早く死んでくれ、
そう願いながら、また叩きつける。

六回。
七回。

嫌な感触がして、血が広がった。
苦しそうに痙攣した。

早く楽にさせてやらなくちゃ、
刃を胸に突き立ててやればいいかとも思ったけど、そんなことできるわけがない。

そんなこと、できない。

涙が出てきた。

どうすればいいんだ。

八回。

どうしたら、死んでくれるんだ。
どうしたら、楽に死なせてやれるんだ。

泣きながら叩きつける。

九回。

もう嫌だ。
もう嫌だよ、

早く死んでくれ、
早く死んでくれ、
頼むから、

死んでくれ。


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猫の次は犬か。