隣に居てくれ。
ただそれだけでいいんだ。
それだけで、酷く安心できるから。
お願いだから、隣に居てくれ。
それだけでいい。
笑ってくれても構わない。
落ち着くんだ。
安心できる。
安心して眠れるんだ。
だから、どうか隣に居て欲しいんだ…
-----
敵が近付いてくる。
もうすぐ近くまで来ている。
駄目だ、見付かる。
立ち上がった。
相手がこちらを見る。
一緒に隠れていた仲間達が、驚いたようにこっちを見た。
頼む、
くるりと背を向け、段々畑を駆け下りていく。
この隙に、と
銃声が追い掛けてくる。
逃げて欲しかったのか、敵を斃して欲しかったのか、
熱い。
どっちでも構わない、
熱い。
身体のあちこちが酷く熱い。
湿った土の上に勢いよく倒れ込んだ。
撃たれた、らしい。
腕も、脚も、痺れて動かない。
視界にちりちりとノイズが走る。
頭から血が流れているのだろう、右目が濡れて開けられなかった。
熱い。
突然、目の前に大きな黒い犬が現れた。
しきりに嗅ぎ回っている。血の匂いだろうか。
そいつは二度ほど頭に噛みついてから、立ち去った。
何なんだ、あいつ。
痺れが酷くなり、感覚があるのか無いのかも最早判らない。
もうそろそろ、死ぬのだろうな。
視界もぐらついてきた。
これで、終わり。
さよなら、と
目を閉じた。
-----
目を開けたことを、大して不思議に思わなかったのは何故だろう。
「よう、命あったな」
見知った顔が覗き込んでくる。
懐かしい空気を吸った。どこか心地良い、落ち着く空気。
それで、いつもの部屋に寝かされていることを知る。
雑然とした窮屈な部屋だが、仲間達と平穏に過ごせる場所だ。
帰る家、と言っていい。
聞けば、腕と脚、それから足の裏、腹を撃たれて、更に頭を掠ったらしい。
応急的な手当てはされているようで、身体のあちこちに包帯が巻かれている。
まだ痺れは残っているが、命に別状は無さそうだ。
「お前、まだ前に脚やった時の弾とってないだろ。早くちゃんとした所でとってもらえ」
そうだった、前も脚を撃たれて、弾を摘出していなかったと思い出す。
改めて、危険に身を晒している今の情況に溜息が出た。
と同時に、仲間達と共に居る心地良さも感じた。
温かいのだ。
安心して、眠ることができる。
じんわりと温かい。
みんなここに居る。
良かった、と
温もりを感じながら、目を閉じた。
-----
確か繋がってたハズなんだけど、そのつなぎが思い出せないから分割した夢オチ。
あ、二番目と三番目は繋がってます。そのまんま。
最初のと二番目以降も繋がってたハズなんだが…思い出せないな
相も変わらず死にかけてる夢オチですが、今回は死ななかったので逆にビックリした。
大抵撃たれるなり刺されるなり喰われるなりして死ぬ→起床って流れなんですが、今回はちゃんと助けてもらったらしい。スゲーな、こういうパターンもあるのね。
痛みが殆ど無かった辺りが現実離れしてるなぁとは思いましたが。
あ、ちなみに敵の持ってた銃はガトリング砲でした。(なのでそれを兄貴に言ったら「命中したら腕とか脚ごと吹っ飛んでるからその夢はウソだ」とフツーに返された
痛い、じゃなくて熱い、で、痺れて動かせなくて、次第に感覚が無くなっていく。
撃たれたことも無いのにね。
想像って甘いな。
珍しく助かるパターンの夢オチだったのでメモメモ。
あと、何でか知らんけどすごく安心できる夢だった。冒頭の辺り。
多分夢の中だけの住人なんだろうけど、すごく安心できた。
安心して眠ることができた。
ただそれだけでいいんだ。
それだけで、酷く安心できるから。
お願いだから、隣に居てくれ。
それだけでいい。
笑ってくれても構わない。
落ち着くんだ。
安心できる。
安心して眠れるんだ。
だから、どうか隣に居て欲しいんだ…
-----
敵が近付いてくる。
もうすぐ近くまで来ている。
駄目だ、見付かる。
立ち上がった。
相手がこちらを見る。
一緒に隠れていた仲間達が、驚いたようにこっちを見た。
頼む、
くるりと背を向け、段々畑を駆け下りていく。
この隙に、と
銃声が追い掛けてくる。
逃げて欲しかったのか、敵を斃して欲しかったのか、
熱い。
どっちでも構わない、
熱い。
身体のあちこちが酷く熱い。
湿った土の上に勢いよく倒れ込んだ。
撃たれた、らしい。
腕も、脚も、痺れて動かない。
視界にちりちりとノイズが走る。
頭から血が流れているのだろう、右目が濡れて開けられなかった。
熱い。
突然、目の前に大きな黒い犬が現れた。
しきりに嗅ぎ回っている。血の匂いだろうか。
そいつは二度ほど頭に噛みついてから、立ち去った。
何なんだ、あいつ。
痺れが酷くなり、感覚があるのか無いのかも最早判らない。
もうそろそろ、死ぬのだろうな。
視界もぐらついてきた。
これで、終わり。
さよなら、と
目を閉じた。
-----
目を開けたことを、大して不思議に思わなかったのは何故だろう。
「よう、命あったな」
見知った顔が覗き込んでくる。
懐かしい空気を吸った。どこか心地良い、落ち着く空気。
それで、いつもの部屋に寝かされていることを知る。
雑然とした窮屈な部屋だが、仲間達と平穏に過ごせる場所だ。
帰る家、と言っていい。
聞けば、腕と脚、それから足の裏、腹を撃たれて、更に頭を掠ったらしい。
応急的な手当てはされているようで、身体のあちこちに包帯が巻かれている。
まだ痺れは残っているが、命に別状は無さそうだ。
「お前、まだ前に脚やった時の弾とってないだろ。早くちゃんとした所でとってもらえ」
そうだった、前も脚を撃たれて、弾を摘出していなかったと思い出す。
改めて、危険に身を晒している今の情況に溜息が出た。
と同時に、仲間達と共に居る心地良さも感じた。
温かいのだ。
安心して、眠ることができる。
じんわりと温かい。
みんなここに居る。
良かった、と
温もりを感じながら、目を閉じた。
-----
確か繋がってたハズなんだけど、そのつなぎが思い出せないから分割した夢オチ。
あ、二番目と三番目は繋がってます。そのまんま。
最初のと二番目以降も繋がってたハズなんだが…思い出せないな
相も変わらず死にかけてる夢オチですが、今回は死ななかったので逆にビックリした。
大抵撃たれるなり刺されるなり喰われるなりして死ぬ→起床って流れなんですが、今回はちゃんと助けてもらったらしい。スゲーな、こういうパターンもあるのね。
痛みが殆ど無かった辺りが現実離れしてるなぁとは思いましたが。
あ、ちなみに敵の持ってた銃はガトリング砲でした。(なのでそれを兄貴に言ったら「命中したら腕とか脚ごと吹っ飛んでるからその夢はウソだ」とフツーに返された
痛い、じゃなくて熱い、で、痺れて動かせなくて、次第に感覚が無くなっていく。
撃たれたことも無いのにね。
想像って甘いな。
珍しく助かるパターンの夢オチだったのでメモメモ。
あと、何でか知らんけどすごく安心できる夢だった。冒頭の辺り。
多分夢の中だけの住人なんだろうけど、すごく安心できた。
安心して眠ることができた。