上書き保存

ラボからの帰り道だ。
見慣れたいつもの道を行くと、バス停が見える。
その少し先で右折する。
すぐにT字路になっている。
その正面の家は、兄貴の同級生の家だ。

その家の駐車場と庭が吹き飛んでいた。
吹き飛んだ、という表現は不適切かもしれない。
駐車場や庭が跡形も無くなっていて、地面ごと5mくらい綺麗に抉られていた。
抉られた所の壁が断層みたいに見えた。
不思議なことに、その断層は奥の家の壁まで続いていて、屋根の上の高さから人が大穴を覗き込んでいるのが見えた。

ああ、家を増改築でもするのか。
一体何が建つのかね…
そう思いながら、家に帰るべくハンドルを右に切った。


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っていう夢オチなんだけど、自分はこっちの記憶のが本物だと思ってて、今朝同じ家の前を通った時に「？！」てなって夢を思い出してああアレ夢だったのかとようやく理解した。
駐車場も庭もちゃんとありました。
これまた初めてのパターンだな…記憶を上書きしてくるとは。
昨日のYラボからの帰路を完全にトレースしてきやがった。
でも夢オチには右折の前後が無かったし、妙にリアルだからそこだけ記憶をツギハギしたのかな？

他にも2、3くらい夢を見たんだけど、ハッキリしてるのはその夢だけだなあ。
最近判ったんだけど、夢を見てて一度起きても、すごく浅い覚醒なら続きを見れるらしい。
尤も、すぐに深い眠りに引き込まれるから、その夢は思い出せなくなるんだけど。
うまくいく時と、失敗する時がある。
うまくコントロールできるようになったら楽しそうなんだけどな。