今朝の夢は、明らかに現実からかけ離れている内容だったけど、夢の中の自分は涙を流すくらい嬉しい話だった。
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進めなくなった。
どうにか別の道を探そうとしたけど、最後の希望も絶たれた。
行き止まりには、小さな祠が佇んでいた。
祠の前に座り込んだ。
空は今にも雨が降り出しそうに澱んでいる。
静かで、くすんだ青色の強い背景。
どこへも行けない。
来た道も覚えていない。
途方に暮れる、とはこのことだ。
祠には、何本かの太くて短い、大きな蝋燭が火を灯していた。
その火が揺らめくのを、ただ見つめていた。
ただ。
声がした。
耳から聞こえたのではなく、頭の中に響いたような、声。
優しい声で、
大丈夫だよ、
と言っていた。
蝋燭の火が、風もなく、一度大きく揺らめいた。
涙が一筋、右の目からこぼれた。
さっき、絶望を覚えた場所へ戻ってみると、道が出来ていた。
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進めなくなった。
どうにか別の道を探そうとしたけど、最後の希望も絶たれた。
行き止まりには、小さな祠が佇んでいた。
祠の前に座り込んだ。
空は今にも雨が降り出しそうに澱んでいる。
静かで、くすんだ青色の強い背景。
どこへも行けない。
来た道も覚えていない。
途方に暮れる、とはこのことだ。
祠には、何本かの太くて短い、大きな蝋燭が火を灯していた。
その火が揺らめくのを、ただ見つめていた。
ただ。
声がした。
耳から聞こえたのではなく、頭の中に響いたような、声。
優しい声で、
大丈夫だよ、
と言っていた。
蝋燭の火が、風もなく、一度大きく揺らめいた。
涙が一筋、右の目からこぼれた。
さっき、絶望を覚えた場所へ戻ってみると、道が出来ていた。