さっき(ちゅーても半日前だが)昼寝をしたら、不思議な夢を観た。
夢ってのは大抵不思議で、大抵観たことがないものかも知れないが。
(後者に関して言えば、自分は同じ夢を繰り返し観ることが多い)


視界全体がぼやけた。
合っていたカメラのピントが、ゆっくりずれていくようだった。
これ以上ないだろ、という所までぼやけた。
もう、殆ど元の輪郭は判らない。
おまけに、見たことのない色の光で視界が包まれた。

淡い緑と、薄い銀色を混ぜたような色だった。
向こうが透けて見えそうで、よく見えない。
半透明のようで、そうでない。
眩しいようで、眩しくない。
みるみるうちに、視界はその優しい色の光で覆われていく。

そこには、人が居た。それは憶えている。
空を見上げる人が居た。誰なのかは知らないが、その人は天を見つめていた。
その人の輪郭は、もう判らない。
けれど、気が付いた。


それは、翼だった。


淡い光の中で、うっすらと線が見えた。
複雑に組み合わさった細い線。同じ形の並びが整列し、重なっている。
丁寧に描き込まれた翼だ、と思った。

その翼は、天を仰いでいた人が立っていた場所の、ちょうど背中の辺りに生えていた。
まるで、緑と銀色の光の中から生まれたかのようだった。
他の全てのものはぼやけているのに、何故だかその翼だけははっきりと見えた。
頭の中にこびりつく、いつもとは違った感触。

この夢は…なんだ?

不思議だ。こんな感触は初めてだった。
光が増す度に『観難さ』が増すような気がする。
このままにしていれば、この夢の先を観せてくれるのか?
この夢は…自分に何を観せたいのか。


で、気が付いたらノンレム睡眠になっていたと。
何と言うか、本当に違和感しか無いような夢だった。いつもの感覚とは全く違う。
あまりに神々しかったんで、何かが降臨したのかと思ってしまったくらい(笑
なんだろ。