遂にやってしまった。これを知ってしまったのはマズかったかもしれない。将来的な意味で。
うーんと、まあ、手っ取り早く言いますとね、『家に帰らない素晴らしさ』ってのを知ってしまったよ。
これは素晴らしいよ。一人暮らしっていいね。早くしたいもんだ。
詰まる所、Yラボでのお泊りを決行したよ。
兄上様の方針に著しく反する行為を犯してしまった…す、すいません兄上様。
フランス出張中だからって勝手し過ぎました。
もう帰国されたそうで、御無事に戻って来られて何よりです。
でもこれは癖になりそうだ。だって、これ、マジで幸せ感じるよ。
家に帰る心配をしなくて良いっていうね。心の安寧がここにある…!と一瞬天国が見えた気がする。
18:00にPAGE~WB始めた所で、一秒でも無駄にしない為の転写準備とかに追われなくても良い訳だ。(PAGE開始時は食堂が閉まるってんで慌ててアプライしたが
しかもその夜の内に結果が見れる訳だ。これは何という快適さ。何て素晴らしい。
集菌ものんびり出来る訳ですよ。時計をちらちら窺いながら焦る必要も無い訳ですよ。
丁度日付が変わる頃から集菌を始め、結局3:00頃までやってました。
眠気が酷い波があって、何度か楊枝で培地ぶっちぎりましたが。←
しかし。ああ、自由よ。自由だよ、この自由度は素晴らしい。
流石にam3:00頃になると、別棟の電気も消えますな。それでも点いている部屋もあるが。
自分の居るフロアも他の部屋は殆ど消えました。でも消えたのは2:00~3:00の間くらいか…?
人っ子一人歩かない深夜の研究所の廊下は、やっぱしちょっとばかし不気味でした。
何かこうね、向こうから荷台押してくる人外っぽい影とか、想像してしまうではないか。
それでも普通にトイレ行きましたけどね。もうここまで来ると自分の家みたいに思えてきた。
やることが終わった後で、折角だからと始発まで近くの24時間ガストに居ることに。
丁度新聞配達の時間の頃で、バイクの配達員の人と一緒に門を出ました。すぐ近くをデカイ幹線道路が走ってるもんで、3:00頃でも車通りは多かったなあ。
そいで、始発電車で帰路につく。すげっ、憧れの朝帰りだ!と今更気が付いた。
始発電車に乗ってるのは、予想通り酔っぱらいのジッチャンかキャリー持ちの旅行者が多かったですね。自分は下りに乗ったので必然的に前者が圧倒的な訳だが。
しらしらと夜が明けていく光景は、何というか、案外感慨無ぇもんだなと。
ネオンがあるからなあ。結局夜も朝も変わらんしなあ。
でも、味気無いようで、何処か魅かれる所があったのも確か。徹夜明けの脳ミソがハイになってただけか?
空は綺麗だったけどなあ、それとは別の、もっと都会的というか建物的というか固形的なものに魅かれた気がするんだよなあ。
清々しい?そりゃ朝だもの。
新鮮な気がする?それも朝だもの。
違うなあ。コントラスト、そうか、それかもしれない。
高台のホームから見下ろすグレー基調の街の、煌々と電気が点いていてちっとも変わらない店なんかと、白から赤、青、群青、黒と変わっていく空のコントラストに魅かれたのかもしれない。
ああいう一時を切り取れて、何処かに保存出来たらいいのにな。いつかそういう技術も生まれるんかな。
それで7:00頃に漸く家に帰り着き、即寝床へ直行して起きたら14:00でした。(寝過ぎだ
はァー、良い経験しちまった。良過ぎる経験をしてしまったぞ、これは。
癖にならないといいね、自分。
深夜に集菌する快感はなかなか忘れられそうにないけどな…!