春麗らかな陽気。漸く春らしくなりましたね。

GWも始まったし、浮かれる人々の顔が容易に想像出来そうだ。

かく言う自分も今日は休日です。少ない休息を享受するとしよう。


そんな訳で、午前は庭先で犬を抱えて、のんびり日向ぼっこをしてみました。

犬の体温がぬくい。柔らかな春の陽射しもぬくい。ぬくぬく。

庭先にあるコンクリの低い塀に腰掛けて、春を乗せてくる風の匂いを嗅ごうと鼻をひくつかせる犬を抱えて、眩しさに目を細めていました。んん、春とは良い季節だ。


春に生まれた人は幸せだなあ。何かこう、咲き乱れる草花から祝福されてる感じがしませんか。

うーん、ボッティチェリに影響されてる発言のような気がしなくもない。

あの絵画は好きだけどな。それはさておき。


燕の番が驚く程近くまで来るもんで、そっちを微笑ましく観察していました。

お前さん達、危機感無さ過ぎ。約1m先に座ってるのは人間と犬だぞ、一応。

そんな思惑とは裏腹に、水溜り近くに着陸しては湿った土を突っつき、また飛び去ってはやって来て、赤くて小さな喉を鳴らして可愛く鳴くんだこれが。

我が家の玄関先にも営巣してくれないかなあ。燕が来ると臭いとか大変だというが、うちには既に厄介な奴が一匹居るし、そいつに比べたら問題無いんではないか。



一斉に若芽を吹いた野草が、春風に揺られて緑の波となる。

林立するヒメオドリコソウの静謐な群れ。

オオイヌノフグリの小さな花弁にとりつくハナアブ。

春に地に咲く太陽の花、そのタンポポの上をアリが這う。

長い草の先にはテントウムシの幼虫が、その堂々たる姿を晒している。

葉裏を見れば羽を休める虫達、その奥でひっそりと、脱皮の時を迎えたばかりの白い蜘蛛。

葉擦れの音がしたと思うと、トカゲの鮮烈な色彩の尻尾が枯落ち葉の影に消える。

水溜りの上をすいすいと泳ぐ3匹のアメンボ。

鬱蒼と茂るハコベの森に棲む、ナミテントウの成虫。

その上空を、突き抜けるような蒼天をバックに舞い踊る黄色と白色のチョウ。

唸り声を上げて頭上を飛んでいくクマバチには、攻撃はちょっと遠慮してもらいたい。

純白のドウダンツツジのツリーは、今年も愈々以て美しい。

庭のケヤキは、伐られて尚、若葉を茂らせた。



ちょっと庭先に出るだけで、実に様々な生命の営みを感じれる。

久々にこういうゆったりとした時間を過ごせて、今迄色々なことを忘れていたんだなあと痛感しました。こんな近くに心穏やかになれる場所があったんだと、改めて思いました。

うむ、リフレッシュしたぞ。



さて、世間はGW突入と言えど、実験の方は停まっちまうとまああんまし良くない訳で。

明日明後日明々後日とYラボの方には出勤予定。実質、一日休みは今日と5日のみか。尤も、休みがあるだけで感謝せんといかんか。

ちゅーても、明日と4日は午前で終わる予定ですけどね。3日のみがっつり。死ぬ程がっつり。

他を空けたいので、詰め込んでみた。ちゃんと予定立てとかないと、また崩壊するな…。


明日は出勤後、従妹と吉祥寺へ遊びに行きます。

従妹の友人がグループ展をやっておられるのだそうな。そんなら観に行かねばなるまい!ってんで吉祥寺。芸術家の卵の作品とか、かなり気になる。楽しみだー

あと、以前手紙で従妹に教えたカレル・チャペック紅茶店が気になるらしく、ついでにそこへも行く予定。もうすぐ母の日だし、母の誕生日もあるし、今日が友人の誕生日だったりする(!)し、色々とプレゼント買って帰ろう。

あすこのお店は、雰囲気が可愛くて好き。



そいじゃ、そろそろレポートを書くとしよう。


因みに、今日は贅沢にドトールのドリップを飲んでいます。

昨日、持参のブレンディをあまりにマズイと連呼していたら、哀れんだのかYラボの女王様がコーヒーメーカーで淹れたタリーズコーヒーを分けて下さいました。ブラックでもイケるこの美味さ、泣ける。


そうそう、悪夢も見ました。どんだけ夢の中で都合良いことにしたいんだよ、って夢を見ながらツッコみたくなる夢でした。あそこまで好き勝手言えたら、人生誰も苦労しちゃいねえし、人生捨ててもいねえよ。